連載 [第3回] :
徹底比較!! O/RマッピングツールSQLを直接記述できるiBATIS(後編)
2006年7月26日(水)
テスト用実行クラスの作成
最後に、テスト用の実行クラスを作成します。作成した実行クラスは以下のようになります。
実行クラス(IbatisExecutor.java)一部抜粋
このプログラムでは、まずはDAO定義ファイルを読み込み(1)、読み込んだDAO定義ファイルをDaoManagerBuilderクラスに渡してDaoManagerオブジェクトを取得しています(2)。そして、取得したDaoManagerオブジェクトを使ってDAOを取得しています(3)。
また、このプログラムではトランザクション制御を行っています(4、5、6)。トランザクション制御はDaoManagerオブジェクトを使って行います。
実行
Mainクラスを実行します。実行結果は以下のようになります。
実行結果
-----検索(JOIN)結果-----
社員ID = 111
社員名 = iBATIS
部署名 = 開発部
-----挿入結果-----
部署ID = 1
部署名 = 開発部
内線番号 = 1234
部署ID = 2
部署名 = 営業部(iBATIS)
内線番号 = 2345
-----更新結果-----
部署ID = 1
部署名 = 開発部
内線番号 = 1234
部署ID = 2
部署名 = 営業部(iBATIS)
内線番号 = 3456
-----削除結果-----
部署ID = 1
部署名 = 開発部
内線番号 = 1234
まとめ
2回に渡り、「O/Rマッピングツール」の1つである「iBATIS」を紹介しました。
「iBATIS」では外部ファイルにSQL文を定義できるので、とりあえずSQLをプログラムの外にだしたいといった場合に有効です。ただしテーブル関連の処理ができないため、複雑な関連を処理する必要がある場合には不向きといえるでしょう。
また、直接SQLを記述するのでデータの検索や更新時にパフォーマンスチューニングなど柔軟な対応が可能となりますが、データベースの方言の吸収やプログラムのコンパイル時に変更による影響をチェックするといったことはできません。
次回は、そもそもSQLを記述することなくデータベースアクセスを可能にするO/Rマッピングツール「Torque」について見ていきたいと思います。
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