中堅・中小企業における新ITシステムの動向2006 1

NECが6年連続設置ベースでトップシェアを維持

NECが6年連続設置ベースでトップシェアを維持

図3は2000年からの7年間の設置メーカシェア推移をあらわしたものである。2001年以降6年間はNECがトップの座を維持している。今回では昨年よりも微増で23.0%となっており、次いで富士通が20.7%となっている。

設置サーバメーカシェア(2000年〜2006年推移)
図3:設置サーバメーカシェア(2000年〜2006年推移)

7年間の動きを見てみると、シェア順位は細かく変動して入るものの、上位3社に大きな変化はない。上位3社とはNEC、富士通、IBMだ。3社に共通していえるのは、もともと中堅・中小企業の基幹系システムに強みを持っていることだ。


本調査は中堅・中小企業の情報システム部門や経営者といった基幹系システムに関わるキーマンを対象にしているので、オフコンの実績を有する3社が歴史的に強いのは当然の結果ともいえよう。

また注目しておきたいのはDELLとHPの設置シェアの推移だ。DELLの2000年のシェアは4.5%であったが、2005年度には14.7%に なっている。2006年には若干勢いは落ちて13.9%となっているものの、それまでの勢いは注目に値する。また、HPはCompaqとの合併などの影響 で一時期低迷したこともあって2004年は9.9%と大きく数字を下げたが、その後は盛り返してきている。

次回は

いくつか課題は残っているが、中堅・中小企業のIT投資動向が上向きになっていることはおわかりいただけただろう。次回は2つ目の調査のポイントである「アプリケーションの導入状況」に重点を置いて解説をしよう。

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