中堅・中小企業における新ITシステムの動向2006 3

導入率・導入意向は、年商規模・従業員規模に比例する

導入率・導入意向は、年商規模・従業員規模に比例する

   図2はERPの導入状況を年商別に区切ってグラフ化したものである。まず明らかなのは、ERPの導入率、導入意向は年商規模に比例して大きくなっていることだ。

ERP導入状況(年商別)
図2:ERP導入状況(年商別)

   ERPを「導入利用している」割合は、「100億円以上」で23.5%、「10〜100億円未満」で15.9%、「10億円未満」で9.3%だ。

   またERPを「導入利用している」から「関心はある」まで含めてみた導入率・導入意向は、「100億円以上」で6割に達している。逆に「10億円未 満」における「予定はない」「知らない・不明」の割合は5割を越しており、予算の制約はかなり厳しいものと思われる。

   続いて、ERPの導入状況の従業員別データを見てみよう(図3)。



ERP導入状況(従業員別)
図3:ERP導入状況(従業員別)


   図2の年商別と同様に、従業員規模に比例して大きくなっていることがわかる。ERPを「導入利用している」割合は、「500人以上」では 29.7%、「300〜500人未満」では21.3%、「50〜300」人未満では17.0%、「50人未満」では9.1%となっている。

   このデータに「関心はある」までの回答を含めると、500人以上では約6割のユーザがERP導入に対してポジティブに考えている。「300〜500人未満」「50〜300人未満」でも同様の傾向が見えている。

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