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MySQL Conference & Expo Report
MySQL Conference & Expo Report

次期バージョンの姿が見え、より飛躍するMySQLを追う

著者:野村総合研究所  梶山 隆輔   2007/5/16
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「MySQL Conference & Expo」の概要

   2007年4月23日から4日間、米国サンタクララ(カリフォルニア州)にてMySQL社(MySQL AB,スウェーデン)主催の「MySQL Conference & Expo」が開催された。これは同社が主催する大規模なイベントで、今年で5回目となる。全世界からの参加者は2,000名を超え、主催者やスポンサー企業からの情報発信だけではなく、パートナー企業やユーザとMySQL社の開発者が意見交換を行う重要な場として位置付けられている。
一般参加者と同席して講演を聴くMySQL社の中心メンバー
図1:一般参加者と同席して講演を聴くMySQL社の中心メンバー


MySQL社CEOの基調講演でのトピックス

   初日の基調講演に登壇したMySQL社CEOのMarten Mickos氏によると、Gartnerの調査において欧米の66%の企業がMySQLを利用中または利用を検討しており、すでに1,100万台を超えるサーバ上でMySQLが利用されているという。

基調講演を行うMySQL社CEOMarten Mickos氏
図2:基調講演を行うMySQL社CEOMarten Mickos氏

   MySQLはGoogleや中国の百度などのWebのサービスを展開している企業やYouTube、mixiに代表されるWeb 2.0系の企業において利用が進んでいるほか、通信機器やセキュリティ製品に組み込んで使用されるケースも多くなっているとのことだ。

   また新たに発表されたMySQL利用企業としてAdobe社が紹介された。同社は今年のMySQL Applications Of The Yearとして表彰され、ここで主力製品であるAdobe AcrobatやAdobe Creative SuiteにMySQLを組み込んでいると説明された。

Mickos氏のプレゼンで紹介されたパートナー各社
図3:Mickos氏のプレゼンで紹介されたパートナー各社


会場の雰囲気

   セッションは同時に会場内の8ヶ所で進行し、特にパフォーマンスチューニングや新機能となるFalconストレージエンジンのセッションでは参加者が200名を超え、立ち見が出るほど来場者が集まった。また一連のセッション終了後には数多くのBoF(注1)が開催され、エンジニアとMySQL社の開発者との間で、深夜まで活発な議論が交わされていた。

※注1: BoF:Birds of a Feather。特定のトピックに興味を持つ有志やグループが主催する集会のこと。技術者がディープなディスカッションを行う非公式のミーティング。

   たとえばパフォーマンスチューニングのBoFでは、具体的なSQLやアプリケーションをテーマとしてどのようなチューニング方法があるかについて議論が行なわれ、場合によってはMySQL社の開発者がその場でPCを使った比較なども行われるなど、大いに盛り上がっていた。

2日目のセッション終了後に行われたMySQL Quiz Show
図4:2日目のセッション終了後に行われたMySQL Quiz Show

   「MySQL Conference & Expo」の中でも注目を集めていたセッションは、Amazonが提供しているデータホスティング「Amazon Simple Storage Service(S3)」をMySQLから利用する仕組みに関するものだ。


   同社では、S3を利用することでデータ増加に伴う機器増設やバックアップ、ディザスタリカバリを自分たちで考える必要がなくなることが大きなメリットになるという。S3の独自APIを利用する代わりにMySQLをフロントエンドとすることで、既存アプリケーションからもSQLという一般的なAPIを利用してサービスができるとして期待されているそうだ。

屋外での昼食風景
図5:屋外での昼食風景

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MySQL Conference & Expo Officeial Site
http://www.mysqlconf.com/

写真提供:James Duncan Davidson
http://duncandavidson.com/
株式会社野村総合研究所 梶山 隆輔
著者プロフィール
株式会社野村総合研究所  梶山 隆輔
野村総合研究所 情報技術本部 オープンソリューションセンター 副主任テクニカルエンジニア
OSSC(オープンソースソリューションセンター)のメンバーとして、JBossやMySQLを中心としたオープンソース・ソフトウェアを用いたシステム基盤の構築や講演などを通じたオープンソース関連の情報の発信を行っています。

OpenStandia
http://openstandia.jp/


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