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I/O関連図の記述方法
I/O関連図の記述方法
I/O関連図では、下記のように中央に処理(本例では受注入力)、左側にI/Oを起動するためのインターフェース(画面など)を記述します。処理プログラムがアクセスするテーブルは、アクセス内容により上部(参照のみ)、右部(入出力)、下部(出力のみ)に配置します。

図4:I/O関連図の記述方法
- 対象となるテーブルはすべて記述する
- 大きなプログラムでは対象となるテーブルがかなりの数となりますが、基本的にそのアプリケーションで使用するテーブルはすべて書き出します。
- CRUD表の元となる
- CRUD表とは、アプリケーションと使用するテーブルの関係を表したものです。縦にアプリケーション、横にテーブルを並べ、どのアプリケーションがどのテーブルをアクセスしているかを一目で理解できるものです。
- 処理は機能単位で記述
- 中央に配置する「処理」は、個々のプロシージャの場合もありますが、複数のプロシージャをまとめた"機能"という位置づけになります。
CRUD表とは表3のようなものです。CRUDとはCreate/Read/Update/Deleteの略で、SQLで言えばInsert/Select/Update/Deleteに相当します。私はこちらの方がわかりやすいので、CRUDの代わりにSIUDを使うようにしています。
| テーブル | 受注データ | 受注明細データ | 商品マスタ | |||||||||
| アプリケーション | C | R | U | D | C | R | U | D | C | R | U | D |
| 受注入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| 受注照会 | ○ | ○ | ○ | |||||||||
表3:CRUD表
I/O関連図では、そのようなクラス単位の構成を記述するのではなく、それらを総括した「受注入力」という"機能"を処理として位置づけます。そして、基本仕様書は、この"機能"単位に記述されるのです。なお、"機能"の中のクラス関連については詳細設計書の中で記述します。
まとめ
今回は、スコープマネジメントにおける重要なドキュメント「機能一覧表」について説明しました。また、アプリケーション個別に作成される「基本設計書」の中から、処理(機能)と外部ソース(テーブル)との入出力関連を図で表す「I/O関連図」を紹介しました。次回は、残りのコンテンツを説明して「基本設計書」の標準ドキュメントを完成させたいと思います。