「Wayland 1.26.0」リリース ─ ポインタ位置通知のwarpイベントを追加

global_removeの競合対策、WAYLAND_DEBUGの時刻表示改善も

7月17日 13:12

 freedesktop.orgは7月16日(現地時間)、ディスプレイサーバプロトコル「Wayland 1.26.0」をリリースした。

 「Wayland」は、X Window Systemを置き換えることを目的として開発されたディスプレイサーバプロトコル・Cライブラリ。アプリケーションとディスプレイサーバの間で、ウィンドウ表示、入力、バッファ管理などに関する通信を行うための仕組みを提供する。

 「Wayland 1.26.0」では、ポインタ位置の更新を通知するwl_pointer.warpイベント、global_removeイベントをめぐる競合状態への対策、ソケット管理API、デバッグ出力の改善などが行われている。

 「Wayland 1.26.0」のハイライトは次の通り。
〇wl_pointer.warpイベントを追加
〇ユーザ操作によるmotionイベントがない場合でも、新しいポインタ位置を通知可能に
〇ウィンドウの移動、リサイズ、フルスクリーン化などに伴うポインタ座標のずれに対応
〇wl_fixes.ack_global_removeリクエストを追加
〇global_removeイベント周辺の競合状態への対策を実施
〇wl_display_remove_socket_fd()を追加
〇wl_display_add_socket_fd()で追加したソケットの削除に対応
〇WAYLAND_DEBUGの時刻表示を改善
など。

 今回のリリースでは、wl_pointer.warpイベントが追加されている。従来は、ポインタが実際に動いた場合にはmotionイベントで位置情報を受け取れるが、ウィンドウの移動、リサイズ、フルスクリーン化などによりサーフェス上のローカル座標が変化した場合、クライアントが正しいポインタ位置を得られないことがあった。 wl_pointer.warpイベントにより、コンポジタはクライアントに新しいポインタ位置を通知できるようになる。

 「Wayland 1.26.0」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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