「Perl 5.44.0」リリース ─ 名前付き引数を実験的に導入

Unicode 17.0対応、3件のCVE修正など、5.40系列はEOLに

7月17日 13:44

 Perl.orgは7月15日(現地時間)、プログラミング言語「Perl 5.44.0」をリリースした。

 「Perl」は、テキスト処理、システム管理、Webアプリケーション、ネットワーク処理などで広く利用されてきた汎用プログラミング言語であり、1994年にリリースされた「Perl 5系列」の最新リリース。なお、「Perl 6系列」は現在「Raku」として提供されている。

 「Perl 5.44.0」は、Perl 5.44系列の最初のメジャーリリース。「Perl 5.44.0」のハイライトは次の通り。
〇サブルーチンシグネチャで名前付き引数を実験的に利用可能に
〇複数変数foreachで参照エイリアスを利用可能に
〇正規表現の/xx修飾子に関する動作を拡張
〇Unicode 17.0に対応
〇内部PRNGのシード取得でgetentropy()を利用
〇Perl_study_chunkのバッファオーバーフローを修正(CVE-2026-8376)
〇S_measure_structのバッファオーバーフローを修正(CVE-2026-57432)
〇正規表現trie最適化の16ビットフィールドオーバーフローを修正(CVE-2026-13221)
〇Unicode規則を識別子名および正規表現グループ名へより厳密に適用
〇整数演算、定数文字列キーによるハッシュ生成、シグネチャ処理の性能を改善
〇Archive::Tar、HTTP::Tiny、IO::Compress、Socket、Storableなど同梱モジュールを更新
など。

 今回のリリースでは、サブルーチンシグネチャにおける名前付き引数が実験的に導入された。これによって、従来の位置による引数指定に加え、名前と値のペアとして引数を渡せるようになった。たとえば、通常の位置引数に加えて「:alpha」「:beta」のような名前付き引数をシグネチャに含め、呼び出し側で「alpha => 789」のように指定できる。

 また、「Perl 5.44.0」の公開に伴い、「Perl 5.40」系列のサポートは終了し、EOL(End Of Life)となっている。同系列のユーザは新系列への移行が推奨される。

 「Perl 5.44.0」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

[関連リンク]
リリースアナウンス
perldelta(Perl 5.44.0)

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