Cライブラリ「glibc 2.40」リリース ─ システム全体のtunables設定に対応

LoongArch32対応、RISC-VやAArch64向け最適化、セキュリティ修正

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 GNU Projectは7月25日(現地時間)、UNIX系OSなどで広く利用されているCライブラリであるGNU C library(glibc)の最新版、「glibc 2.44」をリリースした。

 「GNU C Library」は、Linuxカーネルを利用する多くのシステムで採用され、事実上の標準実装となっているCライブラリ。ISO C23やPOSIX.1-2024に対応し、システムコール、メモリ管理、文字列処理、名前解決、国際化などの機能を提供している。

 「GNU C Library 2.44」では、システム全体に適用するtunablesの設定機能、Transparent Huge Pages(THP)関連の機能、LoongArch32対応、複数アーキテクチャ向けの最適化、セキュリティ修正などが行われている。

 「GNU C Library 2.44」のハイライトは次の通り。
〇「/etc/tunables.conf」によるシステム全体のtunables設定に対応
〇読み取り専用セグメントをTransparent Huge Pagesでマッピングする「glibc.elf.thp」tunableを追加
〇mallocで利用するTHPページサイズに上限を設定
〇CORE-MATH由来の最適化された正確丸め対応のcosh、sinh、tanh関数を導入
〇C++26向けにassertマクロを可変長引数へ変更
〇Arm Linux向けStatic PIEをサポート
〇AArch64のGuarded Control Stack(GCS)保護を強化
〇AArch64向けの数学関数をSVEおよびAdvSIMDでベクトル化
〇RISC-V Vector Extension向けにmemcpy、memmove、strcmp、strlenなどを最適化
〇Power10向けに最適化したmemchrを再導入
〇LoongArch32をサポート
〇事前構築済みの「ld.so.cache」をldconfigでインストール可能に
〇ブラジルで話されるフンスリク語の「hrx_BR」ロケールを追加
〇s390-linux-gnuの31ビット構成のサポートを終了
〇gethostbyaddrおよびgethostbyaddr_rがDNS応答を誤って処理する問題(CVE-2026-4437)の修正
〇gethostbyaddrおよびgethostbyaddr_rが不正なDNSホスト名を返す問題(CVE-2026-4438)の修正
〇信頼できない入力によってiconvでアサーション失敗が発生する問題(CVE-2026-4046)の修正
など。

 「GNU C Library 2.44」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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