日立製作所、医療ビッグデータを活用し生活習慣病に関わる入院リスクを予測する「Risk Simulator for Insurance」を提供開始
2018年10月7日(日)
日立製作所は10月3日、健康診断データやレセプトデータといった医療ビッグデータを活用し、生活習慣病に起因する将来の入院リスクを予測するシミュレーションサービス「Risk Simulator for Insurance」を開発し、販売開始すると発表した。
「Risk Simulator for Insurance」は、第一生命保険との医療ビッグデータ活用に関する共同研究で得た知見や、日立健康保険組合向け保健事業支援を通じて蓄積したデータ分析ノウハウをもとに開発したAIを活用し、健康診断での各種検査数値や生活習慣・服薬に関する問診項目、および一般的な生命保険の加入時に必要な過去の既往症に関する告知事項などを組み合わせ、8大生活習慣病発症による入院の可能性とその日数を予測するほか、標準値として任意に指定する健康状態とのリスクを比較する。
同サービスを活用することで、健康を阻害する複数の要因の相互影響を考慮した精緻な予測が可能なため、生命保険会社における保険引き受け基準の妥当性検証のほか、健康保険組合における保健指導や健康増進産業による疾病予防サービスの創出といった、さまざまなヘルスケア関連産業においても幅広く応用できるという。
今回第一弾として、糖尿病、脳血管疾患をはじめとした8つの疾病を予測対象とした。今後、対象疾病の拡大や、手術や医療費予測といったシミュレーション範囲の拡充など機能強化も視野に入れ、デジタルイノベーションを加速するLumadaソリューションのひとつとして本サービスを幅広く展開する。
(川原 龍人/びぎねっと)
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