OpenStack Days Tokyo 2017が7月20/21日に開催、テーマは「オープン x コラボレーション」
OpenStack Days Tokyo 2017実行委員会は5月17日、都内で記者説明会を実施し、7月に開催される「OpenStack Days Tokyo 2017」の開催主旨やみどころなどを説明した。なお、OpenStack Daysは地域ごとに実施されるOpenStack Foundation公認のイベントで、東京開催は5回目となる。
冒頭、OpenStack Days Tokyo 2017実行委員会 委員長の長谷川氏が登壇し、2017年のテーマ「オープン x コラボレーション」について説明。IaaS基盤としてのOpenStackだけにとどまるのではなく、コンテナやオーケストレーションツール、PaaS、ネットワークなどの関連するさまざまなコミュニティとコラボレートしていくという意図が込められている。
続いて登壇した日本OpenStackユーザ会 会長の水野氏は、過日にボストンで開催された「OpenStack Summit Boston 2017」を報告した。基調講演のサマリーとして、OpenStackが導入数が44%増加、Fortune 100企業の50%が利用していることに触れ、適用期に入っていると説明した。今後は以下の5分野に注力していくとのこと。基調講演のその他のトピックとしては、プライベートクラウドが大企業だけのものではなくあらゆるユースケースで活用されていく、新たにRemotely-Managed Private Cloudという形態が出現するなど第2世代のプライベートクラウドに発展しているようだ。
- OpenStackとは何かを明確に発信する
- ユーザーから開発者へのフィードバックループの向上
- 複雑さの改善
- 個々のプロジェクト単体での活用
- コミュニティリーダーの育成
また、今回のSummitからの新たな試みとして、「Open Source Days」というOpenStack以外のコミュニティとのコラボイベントが実施されたり、これまで開発者向けのDesign Summitと運用者向けのOps Meetupsとして別々に開催されたものが「Forum」という場に統合され、DevとOpsが議論しアクションに繋げられるような枠組みも設けられた。
最後に長谷川氏はDays Tokyoの見どころとして、キーノート講演にOpenStack FoundationメンバーだけではなくCloud Foundry FoundationのDevin氏を招聘したことや、ユーザー事例としてドワンゴや自治体での活用が大きな発表だと説明。他にもコラボレーションセッションが多数があり、Yahoo! JAPANにおけるKubernetes導入事例、OpenFogコンソーシアムとの対談セッション、DevOpsのトラックなどが準備されているという。
詳細や参加登録は公式サイトをご覧いただきたい。
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