日本オラクル、クラウド環境に対応した運用管理ソリューションの最新版を発表
日本オラクルは8月26日、クラウド環境の運用管理のためにより一層強化された最新版「Oracle Enterprise Manager 12c Release 3」を発表した。
「Oracle Enterprise Manager 12c Release 3」は、企業システムのプライベートクラウド環境を迅速に構築し、効率的な運用管理を行うことが可能なソリューション。クラウド環境の構築に最適なオラクルの幅広い製品群「Oracle Database」、「Oracle Exadata Database Machine」、「Oracle Fusion Middleware」、「Oracle Exalogic Elastic Cloud」や「Oracle Exalytics In-Memory Machine」に対応した運用管理機能を一元的に提供することで、システムのライフサイクルを通した運用管理コストの削減を支援する。
「Oracle Enterprise Manager 12c Release 3」の主な強化項目は以下の通り。
・「Oracle Database 12c」への対応
「Oracle Database 12c」のマルチテナント・アーキテクチャを構成する「コンテナ・データベース」、および「プラガブル・データベース」に対応することで、データベースの統合、移行、クローニング等の作業負荷を軽減できる。また、複数の「プラガブル・データベース」の稼働状況や構成情報を一元的に監視、管理することが可能となり、運用の効率化を支援する。
・「Oracle Engineered Systems」の管理機能の強化
「Oracle Exadata Database Machine」の外部ストレージ機能「Oracle Exadata Storage Expansion」も含めたマルチ・ラック管理が可能になった。「Oracle Exalogic Elastic Cloud」と「Oracle Exalytics In-Memory Machine」への対応では、従来のソフトウェア部分に加えハードウェアまで包括的に管理できるようになった。また、最新版より「Oracle SuperCluster」も管理対象として新たに追加されている。
・クラウド環境におけるシステム・ライフサイクル管理機能の強化
クラウド環境のシステム・ライフサイクルにおける各工程で発生する作業の自動化、効率化を実現する機能を強化した。システム移行の際にCPUやメモリーなどのハードウェアリソースにかかる負荷をシミュレーションする機能「Consolidation Planner(コンソリデーション・プランナー)」が、従来の「Oracle Exadata Database Machine」に加えて「Oracle Exalogic Elastic Cloud」も対応し、既存システムのクラウド環境への統合計画の立案が円滑に実行可能。また、データベース基盤の移行に必要なテストを実行する機能「Consolidated Database Replay(コンソリデイティッド・データベース・リプレイ)」が拡充され、複数データベースの統合を行った場合のシステムやアプリケーションへの負荷を事前にテストすることができる。クラウド環境の運用管理として必須となるシステムの利用量に対する課金体系の設定方法が多様化かつ自動化され、運用管理者の利便性を向上する。
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