Dockerコンテナに最適化したRHEL Atomic Host、ホートンワークス日本法人が営業開始、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
急に寒くなったり、暖かくなったりと体調管理が非常に難しい日々が続いています。また、花粉症の方にとっても大変な季節が到来してしまったようで、集中できないとこぼす方もいらっしゃいます。ただ季節が通り過ぎるのを待つしかないのもつらいものです。
今週も注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
レッドハット、「RHEL Atomic Host」をリリース--「Docker」コンテナに最適化
「Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host」はその名前通り、Red Hat社がエンタープライズでのDocker利用を想定して開発したOSです。「Red Hat Enterprise Linux 7」からの派生OSであり、Docker上でアプリケーションを実行することに最適化し、それ以外の余計な機能をそぎ落とす軽量化が行われたものです。管理フレームワークであるKubernetesも統合するなど、各種機能を含んでいます。また、同日IBM POWER8をサポートした「Red Hat Enterprise Linux 7.1」とリアルタイムOS「Red Hat Enterprise Linux for Real Time」も一般公開されました。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35061403)
アシスト、PostgreSQL搭載の仮想アプライアンス「DODAI-V」を提供開始
アシストは3月5日、仮想化やプライベート・クラウド環境に対応するデータベース・
アプライアンス「DODAI-V」(ドダイ・ブイ)の提供開始を発表しました。その第一弾として提供開始する「DODAI-V for Postgres Plus」はOSにLinux、データベースはPostgres Plusを採用しています。Postgres PlusはPostgreSQLをベースとし、エンタープライズ利用に必要な機能や運用管理ツールやユーティリティを備えたソフトウェアです。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2015/03/06/115/)
ホートンワークス日本法人が営業を開始、初期顧客はヤフー
「Hadoop」のディストリビューションを販売する米国ホートンワークス社の日本法人が本格的な営業活動を開始しました。米国ホートンワークス社は、2011年にHadoopの開発を始めた米国ヤフー社からスピンアウトして設立された会社で、2014年12月にNASDAQに上場しています。現在の顧客数は332社で、2014年通年の売上高は1億2,500万ドルで、OSS専業のベンダーとして、米国Red Hat社に次ぐ規模になっています。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/030500803/)
Cephベースの分散ストレージ「SUSE Enterprise Storage」、月額0.1セント/GB
ノベル株式会社は、3月4日、ソフトウェアベースのストレージ製品「SUSE Enterprise Storage」の提供開始を発表しました。オープンソースのストレージサーバー「Ceph」ベースの商用製品で、ノードを追加するだけで容量を増やせるスケーラビリティが特徴で、冗長構成を組むことができます。Cephを開発するInktank社を、Red Hat社が2014年に買収していますが、これについてビジネス上の不安はないかという質問に対して、ノベル株式会社 代表取締役社長の河合哲也氏は、「SUSEは2012年からCephに投資して機能や性能の向上に取り組んできた。不安はない」と答えました。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150305_691230.html)
Linuxコミュニティー、紛争解決の規約を採択
ここ数年、Linux開発コミュニティーのメーリングリストであるLinux Kernel Mailing List(LKML)の中では、数えきれないぐらいの衝突が起こっており、LKMLをもっと平和な場所にするため、カーネル開発グループは「紛争解決規約」を採択しました。「Linuxカーネル開発プロセスは、『伝統的な』ソフトウェア開発の方法と比較すると非常に個人的なものである」ため、批判や非難の的になることもありますが、「個人的に罵られたり、脅威にさらされたり、不快な思いをするのは容認されない」ということを明記しました。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35061590)
最近、休日に映画を観に行くということが習慣になりつつあります。映画ファンの方は、そうでもないかもしれませんが、一ヶ月に3作品も観に行くのは、私にとっては、とても珍しいことです。先日、観に行ったのは小説を映画化した作品で、前篇/後篇と分かれているため、この映画を理解するために急遽小説を買い込み読み始めましたが、文庫で6冊にもなる長編なので、なかなか進みません。4月の後篇が公開されるまでに読み終われるか不安ですが、まんまと映画会社と出版社の思惑にはまってしまっている日々を過ごしています。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- クラウド最適化の軽量版Ubuntu Core発表、MongoDBがWiredTigerを買収、Fedora 21正式版リリース、ほか
- レッドハットがRHEL Atomic Hostでコンテナ戦略を推進、OpenSSL更新版が公開、ほか
- 「Ansible Galaxy」のオープンソース化、仮想マシンイメージ「Container-VM Image」の正式リリース、ほか
- Googleのエンタープライズ戦略はオープンソースを主力に、Ubuntu Linuxがクラウド分野で高いシェアを維持、ほか
- Linux誕生25周年「LINUXCON NORTH AMERICA」開催、MSが「PowerShell」をオープンソース化、ほか
- 米Red Hatが「Red Hat Enterprise Linux 7.2」を発表、2016年はOpenStack普及元年なるか、ほか
- Pivotal Big Data Suiteの全製品がOSSに、ジム・ゼムリンが語るOSSのハードル、ほか
- マイクロソフトがAzure新サービスを発表、グーグルがGCPのHadoop/Spark運用サービスをベータ提供開始、ほか
- 米Black Duckが2015年の「オープンソースルーキー」を発表、DockerやDevOps、AIが人気、ほか
- 米Red Hat「Ansible 2.1」提供開始、プライム・ストラテジー「KUSANAGI RoD」β版無償提供、ほか