英語で感情(喜怒哀楽)を表現してみよう!
はじめに
喜怒哀楽、いわゆる「喜び」「怒り」「哀しみ」「楽しい」などの感情を言葉にすることは、コミュニケーションにおいて非常に大切です。 特に日本と比較して感情表現がストレートな海外では、感情や気持ちを相手に伝えられると、よりお互いのことを理解できたり会話も弾み、英語もより楽しく使えるようになります。
そこで今回は、喜怒哀楽を中心に、感情・気持ちを表す英語表現を紹介します。
そもそも「感情」は英語でなんと言う?
基本的な感情を指す喜怒哀楽は、英語で “feelings”もしくは“emotions”と言います。語尾にある複数形の「s」を付けないと、特定の感情1つのみを意味してしまうため、さまざまな感情を表すときには必ず「s」を付けるように気をつけましょう。
それでは早速、喜怒哀楽を表す英語表現と例文を1つずつ見ていきましょう。
(1)喜び:glad/happy/pleased
喜びや嬉しい気持ちを表すときによく使われるのが “glad” “happy” “pleased”の3つです。使い方とニュアンスが微妙に違うので、例文とともに示します。
glad(嬉しい)
gladには単なる嬉しい気持ちに加えて、その状況に対する感謝が込められています。「会えて良かった」「昇格できて良かった」「仲直りして良かった」など、その場で「瞬間的な喜び」を表現する時ときによく使われます。
I’m glad to meet you.
(あなたに会えて嬉しい。)
happy(嬉しい、幸せ)
gladとほぼ同じ意味を持つhappyには、感謝の気持ちがあまり込められていません。どちらかというと「とにかく自分の気持ちが満たされていてハッピーな状態」をストレートに相手に伝える表現です。
I’m happy to meet you.
(あなたに会えて嬉しい。)
「会えたことに対する状況に感謝!」というよりは、「とにかく私はあなたに嬉しいし、気持ちが満たされた!」のようなニュアンスになります。
I’m happy when I go out with my friends.
(友人と遊んでいるときが幸せだ。)
また、happyは瞬間的な喜びを表すことの多いgladとは異なり、「持続的な喜び」を表現するときにもよく使われる表現です。
pleased(嬉しい)
ビジネスなどフォーマルな場面でpleasedを使うことで、グッと丁寧な印象になります。逆に友人や親しい人に使うと不自然に聞こえるので気をつけましょう。
I’m pleased to meet you.
(あなたにお会いできて嬉しいです。)
(2)怒り:angry/blow up/the last straw
「怒っている」「腹立たしい」を表す表現には、次のようなものがあります。
angry(怒る)
怒りを表す、最もストレートな英語表現です。
I got angry with my wife.
(私は妻に腹を立てていた。)
blow up(激怒する)
爆発するような怒りや突然の怒りを伝える表現です。
My friend blew up when someone broke her car.
(見知らぬ人が車を壊したとき、友人が突然激怒した。)
the last straw(我慢の限界)
しばらくの間、大目に見ていた状況に対して「これ以上我慢できない」「もう限界」を表現したいときに使うイディオムです。会話の中でよく使われるイディオムなので、ここでは例を会話文として紹介します。
A: How have you been?
(最近どう? 元気にしてた?)
B: Not bad. I quit my job last month.
(まあまあだね。先月仕事を辞めたんだ。)
A: What!? How come?
(え!? どうして?)
B: My company told me that they were giving me a pay cut.
(給料を下げると言われたんだ。)
A: No way! After all the overtime you did?
(嘘でしょ! あれだけ残業していたのに?)
B: Yeah, that was the last straw for me.
(そうなんだよね。もう我慢の限界だったよ。)
(3)哀しみ:sad/blue/feel down/depressed
「悲しい」「落ち込む」を表す表現には、次のようなものがあります。
sad(悲しい)
「悲しい」を伝える、最もストレートな英語表現です。
I was sad to hear the news of his death.
(私は彼の死の知らせを聞いて悲しくなった。)
blue/feel down(気持ちが落ち込む)
悲しいというよりも「気持ちの落ち込み」を表す英語表現です。日本語でも憂鬱な気分を「ブルー」と表現することがありますが、“feel blue”も似た感覚で、落ち込んだ気持ちを表します。
I feel blue because I didn’t pass the exam.
(試験に落ちたので、気持ちが落ち込んでいる。)
I feel down because my boss yelled at me at work.
(上司に怒られたので、気持ちが落ち込んでいる。)
depressed(気持ちが沈む)
「憂鬱」「うつ病」も意味する名詞形の“depression”を形容詞にした単語です。かなり気持ちが落ち込んだ状態を表すので、使い方には気をつけましょう。
I feel depressed these days.
(最近気持ちが沈んでいる。)
(4)楽しみ:excited/can’t wait
「楽しみ」を表す表現には、次のようなものがあります。
excited([ワクワクした]楽しみ)
I’m excited to see you soon!
(もうすぐ会えるのを楽しみにしてるよ!)
→ I’m so excited to/about〜「〜が楽しみ」
“looking forward to〜”よりも期待や喜び、ワクワクの気持ちを相手に伝えたいときは“I’m excited”を使いましょう。“so”や“really”を付けて“I’m so excited”や“I’m really excited”と言うと、さらにその気持ちを強調した言い方ができます。
can’t wait([待ちきれない]楽しみ)
これもよく使われる表現です。フレンドリーな響きがあるので、友人や家族との会話で「楽しみ」と伝えたいときによく使われています。また、ビジネスやフォーマルなシーンでは“I look forward to/I’m looking forward to”の方が適切です。覚えておきましょう。
I can’t wait to see you tomorrow!
(明日会えるのを楽しみにしているよ!)
* I can’t wait to/for 〜「〜が楽しみ」
“I’m excited”と合わせて使うこともできます。
I’m so excited about my trip this weekend. I can’t wait!
(週末の旅行が本当に楽しみ。待ちきれない!)
おわりに
今回は「喜怒哀楽」を中心に、感情・気持ちを表す英語表現を紹介しました。少しでも参考になった表現や言い回しがあれば嬉しいです!
通勤中やお昼休み、寝る前などのスキマ時間を活用して、ぜひ英語で自分の感情や気持ちを表現してみてください。英語学習にはもちろんですが、自分のいろいろな気持ちを知ることで自己理解にもつながるので、おすすめです。
それでは、また次回もお楽しみに!