多角的に考察する BPM再入門
パフォーマンス測定
パフォーマンス測定
BPMSには、パフォーマンス測定を行うパフォーマンス機能が基本機能として組み込まれているものが多くあります。表4の記録事項を使って項目の数値をだし、パフォーマンス測定を行います。
- 一連の仕事の処理期間(リードタイム)
- 1つの仕事が完了するまでの時間
- 待ち時間
- 仕事が滞留していること
- 空き時間
- 仕事を行っていない時間
表5:パフォーマンス測定に必要な数値の種類
パフォーマンス測定用のデータベース
BPMSの1つの特徴として、前項で紹介したパフォーマンスデータの蓄積があげられます。そして、その役割を受け持つBAM(Business Activity Monitoring:注2)という重要な仕組みがあります。
※注2: 常に業務を監視しており、ビジネスプロセスを正しく稼動させる仕組み。もし問題が発生したら、迅速な改良の意思決定を行う。
BAMはBPMSの製品を扱う時にほぼ間違いなくでてくる言葉であり、以下の2つを適用します。
業務オペレーション
動作している業務をリアルタイムモニタリングして、問題が発生した時に知らせます。その結果、順調なオペレーションを維持しつつ業務品質の向上につなげることができます。
業務マネジメント
全体業務全体的を眺めて分析を行い、ボトムネックを発見して、その原因を追求して常に業務の改善を行います。
パフォーマンスの実践
ここまでビジネスプロセスについての解説をしましたが、ここからは実践として回転寿司店の商売においてのビジネスプロセスモデルを基に、パフォーマンスの測定をしてみましょう。
まずは、回転寿司のフロー(ビジネスフロー)を次に示します。
回転寿司モデルのプロセス仕様
回転寿司モデルのビジネスプロセスモデルの要件は以下の通りです。
- 1. 客が寿司を食べるか(お腹が空いている)の判断
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- 客は回転寿司店の席の空き具合を見て、食べるか(店に入るか)の判断をする
- 回転寿司店に入ったら、自分が気に入った席に座る
- 2. 食べる寿司の選択
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- 客は目の前を通ってくる寿司を見ながら、食べたいと思った寿司を取る
- 客がもし気に入ったものがなければ、店員に食べたい寿司をオーダーする
- 3. 取った寿司の食事
- 4. 食べるのを続けるかの判断
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- 客が1つの寿司を食べ終わったなら、次に食べる寿司を2と同じように探すか注文し、食事の継続か終了になる。
- 5. 食べ終わったら客は食事代の清算をし、客は店からでる
表6:回転寿司モデルのビジネスプロセスモデルの要件
