Eclipseでテストとパフォーマンス検証 6

ログファイルのパーサを作成する

はじめに皆さん、こんにちは。ビーブレイクシステムズの益原です。最終回の今回は実際にログファイルのパーサを作成する過程を解説します。

益原 祐介

2005年11月14日 20:00

はじめに

皆さん、こんにちは。ビーブレイクシステムズの益原です。最終回の今回は実際にログファイルのパーサを作成する過程を解説します。

今回はJMS(Java Message Service)のメッセージの送受信を記録したログを解析します。JMSを利用するとアプリケーション間でメッセージの交換が容易に行えますが、ログが分散してしまうためにデバッグが困難になります。解析する前に、実際のログの一部を見ます。

 

(以上省略)
---------Receive----------
Header{
     jmsDestination   : DataRequest
     jmsDeliveryMode  : 2
     jmsExpiration    : 0
     jmsPriority      : 4
     jmsMessageID     : ID:jmsMessageID-35012-1128504245908-42:5662
     jmsTimeStamp     : 1128844586863
     jmsCorrelationID : null
     jmsReplyTo       : null
     jmsType          : DATA_REQUEST
     jmsRedeliverred  : false
     jmsProperties    :
          DATA_TYPE:DATA_JFQUERY
          PROP_COMPONENT_NAME:JobManager
          DOMAIN:default
}
Body {
[class ***]
select * from job_table
}
(以下省略)

このログファイルの構成は以下の通りです。

 

  • 各レコードは"yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS"の形式のタイムスタンプではじまる
  • 送信、受信のレコードのみを変換対象とする
  • 対象レコードはHeaderとBodyから構成される
表1:ログファイルの構成

このログファイルを共通基本イベントに変換してログ・ビューで表示するためには、パーサをプラグインとして作成する必要があり、その手順は表2になります。

  1. プラグイン・プロジェクトの作成
  2. アダプタ構成ファイルの作成
  3. プラグイン・マニフェスト・ファイルの編集作業
表2:ログを表示させるパーサの作成手順

それでは、表2の流れにそってパーサの作成について解説していきます。

プラグイン・プロジェクトの作成

まずは「File→New→Other...→Plug-in Development→ Plug-in Project →Next>」をクリックして、プラグイン・プロジェクトを作成します。

作成した「New Plug-in Project」の「Project name」に任意の名前を指定します。今回は名前に"JMSMessageLogParser"と指定します。「Project contents」の「Use default」と「Project Settings」の「Create a Java project」と「Plug-in Format」の「Create an OSGi bundle manifest」チェックボックスをすべてオンにして「Next>」をクリックします。

「Plug-in Content」画面で「Plug-in Class」の「This plug-in will make contributions to the UI」のチェックボックスをオフにします。「Plug-in Properties」の各項目には任意の値を指定して「Finish」をクリックします。以上で、プラグイン・プロジェクトの作成は終了です。

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