JBoss jBPMを試そう! 1

ソースコードをみてみよう

ソースコードをみてみよう

リスト1のプログラムではXMLファイルに定義したプロセス定義をインスタンス化し、トークンを進めることでプロセス定義を終了させます。 このプログラムはわかりやすいようにプロセス定義済みのXMLファイルを直接読み込んでいますが、実際の開発ではjBPM DBからロードすることになるでしょう。

また今回は1つのプログラム内ですべてを実行していますが、タスクなどが定義されたプロセス定義であれば複数のプログラムから呼び出されるような設計もできるでしょう。

ここまで読み進めていただいた方の中にはすでにお気づきの方もいらっしゃることと思いますが、JBoss jBPMはBPMという枠にとらわれずSIを行う際のワークフローエンジンとしても、またSOA実現のためのサービスオーケストレーションツールとしても 利用することが可能です。

「あのシステムのあの部分にこのjBPMがはまるのではないか?」と考えられた方もいるのではないでしょうか。

リスト1:jPDLプロセス定義ファイルのソースコード

import org.jbpm.graph.def.ProcessDefinition;
import org.jbpm.graph.exe.ProcessInstance;
import org.jbpm.graph.exe.Token;

public class Test {
  public static void main(String[] args) {
    // プロセス定義を実行したファイル
    String pdFile ="Test2/processdefinition.xml";
    try{
    // プロセス定義の実行インスタンスを生成
    ProcessDefinition pd = ProcessDefinition.parseXmlResource(pdFile);
    ProcessInstance processInstance = new ProcessInstance(pd);

    // RootTokenを取得
    Token token = processInstance.getRootToken();
    System.out.println(token.getNode().getName());
    // Tokenを進める。プロセスは開始状態から、s状態へ
    token.signal();
    System.out.println(token.getNode().getName());
    // さらにTokenを進める。s状態を退場し終了状態へ
    token.signal();
    System.out.println(token.getNode().getName());
    } catch(Exception e){}
  }
} // class

次回は

いかがでしたでしょうか。さまざまな現在市場にはBPM製品がありますが、Javaエンジニアであれば、一度jBPMを試してみたくなったのではないでしょうか。そこで次回は「JBoss jBPMを15分で試してみよう!」と題して、実際にサンプルを使ってjBPMを試していきます。お楽しみに!

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