楽々Framework IIとは
JavaのWebアプリケーションフレームワークとして、オープンソースのStrutsをお使いの方は多いと思います。「商用フレームワークなんてStrutsと大差がないでしょう」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし商用フレームワークはここ数年で目まぐるしく進化しました。生産性・品質・保守性の向上を追求するだけでなく、リッチクライアント機能やAjaxの活用といったユーザビリティの追求や、開発環境としての機能など、各社しのぎを削りながら機能アップをはかってきました。
各社の製品にはそれぞれ特徴がありますが、今回は「部品組立型開発」を特徴にしている「楽々Framework II」というプロダクトを紹介します。
簡単なマスタメンテナンス画面の作成
楽々Framework IIの特徴を説明するために、ここでは簡単なマスタメンテナンス画面を例に説明します。以下のコードは従業員マスタテーブルに従業員情報を登録するプログラムです。
従業員情報を登録するプログラム
「これだけ?」と思ったのではないでしょうか。でもたったこれだけで、画面出力・遷移、エラーチェック、データベースへの登録までもが実装されているのです。実際の画面が図1〜3となります。

図1:入力画面

図2:エラーチェック

図3:結果画面
StrutsとHibernateなどのO/Rマッピングフレームワークを組み合わせ、上記のようなプログラムを作成する場合は、以下のようなファイルが必要です。
- アクションクラスのJavaコード
- 画面のJSPコード
- 入力項目のバリデーションを定義する設定ファイル
- アクションや画面のマッピングを記述したコンフィグレーションファイル
- データベースへのアクセスを定義するO/Rマッピングフレームワークの設定ファイル
StrutsとO/Rマッピングフレームワークを組み合わせて作成した場合に比べ、楽々Framework IIを使うことでコード記述量も設定ファイル数も圧倒的に少なくなっていることがおわかりになられたでしょうか。
楽々Framework IIではJavaの部品化技術により、先ほどのプログラムにあるようなXML形式の簡易なパラメータ定義だけでプログラムを作成できるのです。さらにプログラムを数行追加するだけで、照会・更新・削除・CSVダウンロードなどの機能も実装することもできます。
では次に、楽々Framework IIにおけるJavaの部品化技術について焦点を当ててみましょう。
