企業情報システムとHAクラスタ
企業情報システムは時代とともに変わってきています。70年代はメインフレームによる集中処理が中心でしたが、80年代後半からはオープンサーバを 活用した分散コンピューティングに移ってきました。そして現在はリソースを有効活用し、運用管理コストを下げるサーバコンソリデーションが注目されていま す。
分散コンピューティング環境で広く用いられるようになったのが、HAクラスタです。「ミッションクリティカルには使えない」といわれたオープンサー バの可用性を、飛躍的に高めました。そしてサーバコンソリデーション環境になって、HAクラスタの重要性は益々高くなっています。ただし、HAクラスタソ フトウェアに求められる機能は、大きく変化しているといえます。
従来のITシステムにおいて個々のサービス(データベースサービス、アプリケーションサービスなど)は、ハードウェアと一体で設計・構築されるため、HAクラスタもサービスごとに構築されてきました。
これに対してサーバコンソリデーション環境では、様々なサービスを企業内で標準化したプラットフォーム(例えばブレードサーバやサーバ内のパーティ ション)で動かす、すなわちサービスとハードウェアの自由度が高くなったため、HAクラスタもサービス単位からシステム単位で考えられるようになってきて います。こうすることで運用管理の効率を高め、リソースの有効活用をはかることが可能になります。
マルチプラットフォームに対応したClusterPerfect
1994年以来、オープンサーバのHAクラスタソフトウェアとしてClusterPerfectを開発・販売しています。
ClusterPerfectはWindows、Linux、Linux on POWER、Solaris、HP-UXといった主要なプラットフォームに対応しており、オープンシステムに最適なクラスタソフトウェアです。
ClusterPerfectは開発当初から、「できるだけプラットフォームに依存した作りをしない」「依存させなければいけないときは、局所化させる」という思想で設計しているため、多様なプラットフォームのサポートが可能です。
共有ディスクの排他制御
また様々なストレージをサポートするために、共有ディスクの排他制御には、3つのレベルを用意しています。
| レベル0 | クラスタソフトウェアによるソフトウェアレベルの排他制御 |
| レベル1 | SCSIリザーブ/リリースによるハードウェアレベルの排他制御 |
| レベル2 | ストレージベンダー固有機能によるハードウェアレベルの排他制御 |
