徹底比較!!クラスタソフトウェア 4

企業情報システムとともに進化するClusterPerfectシリーズ

企業情報システムとHAクラスタ   企業情報システムは時代とともに変わってきています。70年代はメインフレームによる集中処理が中心でしたが、80年代後半からはオープンサーバを 活用した分散コンピューティングに移ってきました。そして現在はリソースを有効活用し、運用管理コストを下げるサーバコンソリデー

望月 進一郎

2005年12月7日 20:00

企業情報システムとHAクラスタ

   企業情報システムは時代とともに変わってきています。70年代はメインフレームによる集中処理が中心でしたが、80年代後半からはオープンサーバを 活用した分散コンピューティングに移ってきました。そして現在はリソースを有効活用し、運用管理コストを下げるサーバコンソリデーションが注目されていま す。

   分散コンピューティング環境で広く用いられるようになったのが、HAクラスタです。「ミッションクリティカルには使えない」といわれたオープンサー バの可用性を、飛躍的に高めました。そしてサーバコンソリデーション環境になって、HAクラスタの重要性は益々高くなっています。ただし、HAクラスタソ フトウェアに求められる機能は、大きく変化しているといえます。

   従来のITシステムにおいて個々のサービス(データベースサービス、アプリケーションサービスなど)は、ハードウェアと一体で設計・構築されるため、HAクラスタもサービスごとに構築されてきました。

   これに対してサーバコンソリデーション環境では、様々なサービスを企業内で標準化したプラットフォーム(例えばブレードサーバやサーバ内のパーティ ション)で動かす、すなわちサービスとハードウェアの自由度が高くなったため、HAクラスタもサービス単位からシステム単位で考えられるようになってきて います。こうすることで運用管理の効率を高め、リソースの有効活用をはかることが可能になります。

分散コンピューティング環境とサーバコンソリデーション環境におけるHAクラスタ
図1:分散コンピューティング環境とサーバコンソリデーション環境におけるHAクラスタ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

マルチプラットフォームに対応したClusterPerfect

   1994年以来、オープンサーバのHAクラスタソフトウェアとしてClusterPerfectを開発・販売しています。

   ClusterPerfectはWindows、Linux、Linux on POWER、Solaris、HP-UXといった主要なプラットフォームに対応しており、オープンシステムに最適なクラスタソフトウェアです。

   ClusterPerfectは開発当初から、「できるだけプラットフォームに依存した作りをしない」「依存させなければいけないときは、局所化させる」という思想で設計しているため、多様なプラットフォームのサポートが可能です。

共有ディスクの排他制御

   また様々なストレージをサポートするために、共有ディスクの排他制御には、3つのレベルを用意しています。

レベル0 クラスタソフトウェアによるソフトウェアレベルの排他制御
レベル1 SCSIリザーブ/リリースによるハードウェアレベルの排他制御
レベル2 ストレージベンダー固有機能によるハードウェアレベルの排他制御
表1:共有ディスクの排他制御のレベル

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