各種監視機能を使って運用監視を設計
「第3回:Hinemosの監視設計」に引き続き、HinemosのHTTP監視/プロセス監視/SQL監視/エージェント監視/syslog-ng監視の各機能における設計の勘所を説明します。
HTTP監視機能
特定のURLの応答を確認する、もしくはHTTPによりサービス状態を確認する場合にはHTTP監視を行います。
監視アーキテクチャ
HTTP監視では、Hinemosマネージャーから特定のURLに対してHTTPリクエストを発行し、その返答であるステータスコードが「200」であることを確認します(注1)。
その上で、応答時間による閾値判定や取得したページ(レスポンス)の文字列マッチングにより、Webサーバ上で提供するサービスの状態を確認します。

図1:HTTP監視機能のアーキテクチャ
監視設定のポイント
HTTP監視は、ApacheなどのWebサーバに対して行います。ただし他の監視機能とは異なり、管理対象のWebサーバはURLで指定します。つまり、監視設定で指定するスコープは監視結果を画面表示する際にだけ使用されます。
監視間隔は監視対象のHTTPサービスの障害を検知したい間隔です。WebコンテンツのTOPページや専用のヘルスチェックページを用意し、目的のWebページに対して監視を行います。
監視設定例
「第2回:Hinemosの画面設計とリポジトリ設計」の図4では、2つのサブシステムがあります。HTTPサービスの死活が各システムのサービス状態の監視となる場合、表1のように設定します。
システム管理者は「監視」用スコープを監視するため、HTTP監視機能では「監視」スコープ配下のスコープを指定します。
