自分が使い込んだ本こそが良書だ!
自分が使い込んだ本こそが良書だ!
今回は比較的入門書的なものを中心に集めてきたという高木氏。お勧めする本はすべてじっくり読み込んだものばかりという。
「まず『LANスイッチング徹底解説』はスイッチ製品を担当していた時に、ボロボロになるまで読んだ書籍です。これは比較的きれいですが、実は新しく買いなおしたもの。お客様へのテクニカルサポートのため、スイッチ技術について調べるときは必ず手に取っていました。
『インターネットルーティング入門』はルーティングの基礎を学ぶために読みました。この本は、わかりやすくて僕の大好きな本です。実はこれも2冊目です。最初の1冊はなくしてしまってまた買いなおしました。
『わかりやすいSDH/SONET伝送方式』も伝送装置に係る仕事をしていた時によく読みました。この本もとてもわかりやすくSONET/SDHについてまとめられており、お客様から問い合わせがあると必ず開いた1冊です」
著者:野矢 茂樹
発行:日経BP社
価格:2,400円(税込み)
発売日:1997年11月
インターネットルーティング入門
著者:友近 剛史、小早川 知昭、池尻 雄一
発行:翔泳社
価格:2,730円(税込み)
発売日:2001年09月
ポリシーベースによるQoS制御
著者:小泉 稔、平島 陽子、三宅 滋
発行:オーム社
価格:3,990円(税込み)
発売日:2001年09月
まさに会社の生き字引
購入する書籍のテーマはやはりその時自分が携わっているもの、関連するものが中心になる。提供する製品や技術だけに通じていても、お客様に 最適なシステム構築の提案はできないという。つまり周辺技術や関連技術についても、相応の知識を持って初めてお客様の要望を満たすシステムの提案ができる というのだ。
「『ポリシーベースによるQoS制御』も関連する品質制御技術を知る上で買ったものです。こうした本は読んで覚えるというよりも、ひと通り 読んでお客様から問い合わせがあったとき、すぐにどこに書いてあるかを思い出して、内容を確認しお答えするために活用します。一度読んだ本をいつもそばに 置いておくことで、お客様対応そのもののスピードが速くなるのです」
高木氏がこうして書籍から身につけた知識は社内でも一目置かれている。後輩からわからないことを聞かれたら「その本のそこをみるとイイヨ!」と、ばしっと応える頼れる先輩なのだ。
「苦労した分だけノウハウが残ります。やはり自分で読んで調べなくては」と高木氏。技術取得のための努力もやはりプロフェッショナルだ。次は最近参考になった書籍と書籍選びのコツを聞いてみよう。
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この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。
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