キヤノンエスキースシステム、モバイルアプリケーション統合開発環境「TD Mobile 1.1」をリリース
キヤノンエスキースシステムは、モバイルアプリケーション統合開発環境「TD Mobile 1.1」をリリースした。このバージョンでは、データベース操作に伴うコーディング時間の大幅な短縮を実現するとともに、外部サービス連携やチャート機能の実装をIDE内で直感的に操作できるように強化した。
TD Mobileは、企業向けモバイルアプリケーションを容易に開発ができるツール。TD Mobileを利用した開発では、1つのソースコードで複数のhtmlファイルを生成するので、OS毎やデバイス毎のソースコード、コーディング作業は不要です。このため、企業向けモバイルアプリケーションの開発時間を短縮し、開発コストの大幅な削減を実現する。
TD Mobile 1.1の新機能は以下の通り。
・コーディングなしでデータベースアクセス処理の実装が可能
以前のバージョンでは、データベースのレコードを扱うにはSQL文を記述する必要があった。このバージョンでは、データベースへの基本操作であるBREAD処理をコーディングなしで実装できるようになった。これにより、TD Mobileでのモバイルアプリケーション開発のコーディング時間を短縮できる。
・ドキュメント指向データベースのMongoデータベースに対応
ドキュメント指向データベースであるMongoデータベースへアクセスできるモバイルアプリケーションを開発できるようになった。TD MobileのセットアップファイルにMongo DBが同梱されているので、既存のMongoデータベースへアクセスでき、新しいテーブルを作成できる。
・コントロール機能とIDE(Integrated Development Environment)の操作性を強化
データベースからのデータを図示するのに有効なチャート機能について、さらに直感的に操作できるようになった。Google Mapへの処理もIDE内のコントロールリボンからドラッグ&ドロップで設定でき、テキストを含むマップマーカーを地図上に表示できる。このマップマーカーのパラメータは、TD Mobileの変数へ容易にセットできる。また、TD Mobile IDEには、フォーカスのある行で利用できる関数などをサジェストする機能があるが、右クリックなどの操作が必要だった。このバージョンでは、このサジェスト機能をIDE上へ表示できるようになり、利用できる関数を調べる時間を短縮できる。
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