連載 :
VMwareの現在vSphere APIを活用する
2010年6月23日(水)
昨今、国内の企業や事業者が運用する仮想環境においても、VMwareが用意しているAPIを外部プログラムから利用して、仮想環境の運用を自動化するケースが増えている。企業におけるIT運用の形態は多様であり、すべての要件が既製の製品だけで満たせるとは限らないからだ。
vSphereやvCenter Product Familyが提供しない機能を使って、従来の運用プロセスやツールとの連携性を高めたり、定型的な作業を自動化したりという必要がある場合、VMwareのAPIを利用して仮想環境の機能を柔軟に拡張できることも、vSphereの大きなメリットと言える。
VMwareが提供するAPIや、APIを利用するためのSDKは、Webサイト「VMware Developer(英語サイト)」にまとめられている(図1)。
図1: VMware Developerトップ・ページ |
このWebページの”Developer SDKs&APIs”には様々な種類のAPIやSDKが掲載されている。図2はこれらを整理したものである。
図2: VMwareが提供するAPIおよびSDK(抜粋) |
どのAPIやSDKを使えば良いか分かりづらいという指摘を受けることもあるが、図2の中で”vCenter Server操作の自動化”と記載したカテゴリが、もっとも利用頻度の高いSDKである。これらはいずれも、vCenter Serverがデフォルトの構成で提供しているvSphere APIと呼ばれるAPIを利用して自動化を実現している。
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