オープンソースカンファレンスに行こう!OSC浜松、OSC福岡レポート
12月に開催されたOSC福岡レポート
OSC浜松の少し前、2012年12月8日には「オープンソースカンファレンス2012 Fukuoka」(以下、OSC福岡)が開催された。
この日は飛行機で福岡に向かったのだが、住宅地のど真ん中に飛行機が降りて行くところや、地下鉄の中でも携帯電話の電波が途切れないことなどが印象的だった。福岡市内へのアクセスも良く、東京に住んでいる身からするとこの辺りはとても羨ましく感じる。特に地下鉄内での電波は東京でも早く改善して貰いたい。
12月の福岡は当たり前だがとても寒く、東京にいる時とたいして変わらない。駅からはバスで10分ほど行ったところにあるのだが、少ないターミナルに様々な行き先のバスが到着するため、素人はちょっと戸惑うかも知れない。Googleマップの的確な指示にしたがって、次々に到着するバスの中から目的の車を見つけ、無事、現地に到着することができた。
OSC福岡を写真で紹介
会場はKCS福岡情報専門学校。展示会場は東京ほどの広さはないものの、全ての展示ブースが1フロアに集まっているため、参加者は大きく移動することなく、ブースを隅から隅まで見渡せることができたのは非常に良かった。
Think IT編集部は飛行機の遅れなどでセッションの方にはあまり参加できなかったのだが、展示会場の方では、家族連れでの参加も目立ち、イベントとしてのOSCを皆で楽しんでいる様子だった。ここからは展示会場の様子を写真中心に紹介する。
緑のTシャツで目立っていたのは、日本国内ユーザー向けのCMS「baser CMS」のコミュニティ。福岡をメインに活動しているということで、ブースにも人が多く、来場者にも積極的に体験してもらうなどして盛り上がっていた。日本語環境などが練りこまれているのは純国産ならではの特長で、WordPressを置き換えたい、という意気込みで頑張っているとのこと。
データ変換研究所のブースでは、アンドロイド端末をUSBホストとしていろいろな機器を接続、操作するDerimo(デリモ)を展示。「ビーンズグリーンズ」は介護ヘルパー向け惣菜屋の管理システムで、皿から取った料理の重さを自動的に測定、記録してくれる。他にもAndroid端末を使ってUSB接続のロボットをが動いていた。既に教育現場向けには提供していて、この3月からはビジネス向けの販売も開始する。
ECサイト構築ツールとしてお馴染みのEC-CUBEブースでは、KDDIと協同で開催したビジネステーマコンテストを紹介してもらった。ECということで数字(売上)が見えるため、ビジネスを意識したユーザーの動きが活発とのこと。
会場提供のKCS福岡情報専門学校からも学生たちによる出展が。ダーツの点数計算を行うアプリで、煩わしいスコア集計を簡単にしてくれる。前田先生の指導のもと、上級生と下級生がタッグを組んで、今回の展示のために極めて短い期間で開発したそうだ。
その他にも、編集部の隣で展示していた自治体向けのグループウェア機能を含むCMSのJoruriブースでは、松江発信のJoruriスタートの経緯など、コミュニティ代表の野原氏から話を聞くことが出来た。また、複数の異なるガジェットに同じOSをインストールしたり、フロッピードライブのヘッダを動かして音楽を奏でるデモなど、楽しい展示が盛り沢山だった。
ライトニングトークに登場したのはまさかの・・!?
OSCのトリを飾る恒例のライトニングトークでは、TVゲームのファイナルファンタジー 13(FF13)に登場する“ライトニング(キャラクター名)”姿のドラ娘※が登場。展示ブースで目にした時からインパクト大だったが、ライトニングトークだからライトニング、という直球なネタに会場は大いに沸いた。ちなみにご本人もKCSの学生さんでなんと服は自作!今年度で卒業とのこと。
※)LTの時間を測って銅鑼(どら)の音で登壇者に合図するタイムキーパー。
LTでは、会場提供のKCS前田先生の挨拶に続き、華東OSS会の菅氏による、日本と上海の違いを笑いとともに紹介した「上海でOSCをしたい!」や、ローカル線で東京から遠路はるばる移動する「オープンソースカンファレンス2013 Tokushima下見旅行へのお誘い」など、あっという間に終了し(もちろん技術ネタもあり)、続いて行われたジャンケン大会も盛り上がった。
OSC福岡での参加人数は約550名で、北海道や神戸などに次ぐ規模となっている。終了後は、場所を天神に移して懇親会を開催。会場には総勢約120名の参加者が訪れ、あらためて当日の盛り上がりを実感することが出来た。
東京は明日2/22から開催
先にも述べたとおり、いよいよ明日2月22日からは「オープンソースカンファレンス2013 Tokyo/Spring」が2日間にわたって開催される。会場は明星大学で都心からは少し距離があるが、自然に囲まれたキャンパスで技術と触れ合う良い機会だ。OSSコミュニティによるセッションも数多く実施されるため、参加してみてはいかがだろうか。
【参考リンク】
- オープンソースカンファレンス
- オープンソースカンファレンス2012 Hamamatsu(当日の公開資料、動画配信など)
- オープンソースカンファレンス2012 Fukuoka(当日の公開資料、動画配信など)
- オープンソースカンファレンス2012 Tokyo/Spring(セミナー内容、会場へのアクセスなど)
<リンク先最終アクセス:2013.02>
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