ミニ四駆の遠隔操作を実現しよう!- プロトタイプ編
2013年3月22日(金)
お待たせしました。Arduinoの学習編は前回で終わりにして、これからいよいよミニ四駆の作成に入ります。この回からは、ミニ四駆のプログラムの作成やArduinoの組み込みを行っていきます。
とは言え、いきなりミニ四駆にArduinoを組み込むことはしません。組み込む前準備として、プロトタイプを作成します。
用意するもの
プロトタイプを作成するにあたって、以下のパーツを用意してください。
上記のパーツは、全てこれまでの回で使用したものです。すでに用意済みの方は新たに購入する必要はありません。
ミニ四駆の仕様
まずは「ミニ四駆にどんな動きをさせるか」の仕様を固めましょう。ここでは以下の仕様を満たすミニ四駆を作成します。
- Bluetooth経由でコマンドを送信する
- コマンドは以下の3種類用意し、挙動を以下の通りとする
- f:前進
- b:後退
- s:停止
速度制御も行いたいところですが、最初はあまり欲張らずに、簡単なところからはじめましょう。これができれば、ミニ四駆の遠隔操作が実現します。
プロトタイプの計画作り
先ほど決めた仕様を満たすために、プロトタイプを作っていきます。
電子工作では、抵抗やチップの半田付けや、パーツの加工などがあるため、アプリケーションの開発と違って、後戻りがほぼ不可能なため、作業を進める際は注意してください。
ブレッドボードを使って、自分の実現したい機能が実現できるかどうか、パーツと回路を常に確認しながら進めるのが懸命です。そこで、順にプロトタイプを組んでいき、徐々に実現したい機能に近づける方法をおすすめします。
今回は、以下の順でプロトタイプを作成していきます。
- 1. コマンド送信プログラム
- USB経由で f / b / s のコマンドを送信するプログラムを作成します。ここではモーターを回転させる代わりに、LEDを点灯させます。このプロトタイプを作ることで、コマンド送信が確認でき、プログラムの骨格を作ることができます。
- 2. モーター回転プログラム
- 1のコマンド送信プログラムにモーターを回転させる回路と、プログラムを組み込みます。このプロトタイプを作ることで、有線でのミニ四駆の制御が確認できます。
- 3. コマンド送信のBluetooth化
- 2のモーター回転プログラムのコマンド送信をBluetooth経由に置き換えます。このプロトタイプを作ることで、無線でのミニ四駆の制御が確認できます。ここまで来ると、プログラム自体は完成です。半田付けはまだですが、回路も電源以外の部分は完成です。
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