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システム運用における、5つの大間違いとは(5)

2014年4月1日(火)
株式会社アールワークス

間違い5:運用担当者のキャリアパス

システム運用担当者Aの悩み

Aは、起業して5年目のこの会社へ入社。いわゆるソフトウェア開発を生業としている。主に中小企業向けの在庫管理システムを開発・販売してきたが、最近は時流に乗り、パッケージだけではなくASP(Application Service Provider)形式でのサービス提供にも力を入れている。

入社当初は主力パッケージ商品の開発に携わり、順調に力をつけていたが、ふと気づけば、ASPシステムの構築や構築後のシステムの運用も任されるようになっていた。

ASPである以上、昼夜問わずのサービス提供が必要となる。すると、昼間は利用者からの問合せの電話対応、夜間はシステムが停止したら呼び出されて復旧作業…と、開発を進める時間もなければ、体調を整えることもできない。

徐々に、仕事はシステム運用のみとなっていき、疲労や疑問は積み重なるばかりである。

「あぁ、ホントは開発やりたくてこの会社に入ったんだけどなぁ…」

システム運用担当者Bの悩み

Bは、大手機器販売企業へ入社して5年、本当は花形の営業や企画を希望していたが、なぜか配属は情報システム部であった。なんとか一人前に業務をこなせるようにはなったものの、同社のようなIT利用企業において、情報システム部は本業ではない部門であるため、この企業での自身の将来に、不安を感じずにはいられない。そんな漠然とした思いとは関係なく、今日も出社してすぐ、サポート用の電話が鳴り響く。

「ねぇ、ウチの営業所から受発注システムへアクセスしたらすごく遅いんだけど、どうなってんの?」

うるさがたの営業からの、お決まりの電話だ。

「すぐに確認して折り返しお電話します」とは言ったものの、自分のパソコンからアクセスしてみると何の問題もない。「ではネットワークか?」とネットワークトラフィックを確認してみたが、営業所と本社を繋ぐ回線ではそのような傾向は見られない。一体どこに問題があるのだろう?

「もともとシステムに強いわけでもないのに、毎日こんな問題の処理ばかり」と思うBであった。

システム運用者の分類

システム運用担当者を大きく分類すると、冒頭の担当者Aに相当するIT運用提供企業のシステム運用担当者と、担当者Bに相当するIT運用利用企業のシステム運用担当者の、2つのパターンがある(表1)。

表1 システム運用担当者の2つのパターン
分類 内容
IT運用提供企業のシステム運用担当者 自社で構築したシステムやサービスを顧客へ提供し、 自社でシステムを運用する
他社が構築したシステムやサービスの運用を代行する
IT運用利用企業のシステム運用担当者 他社が構築したシステムやサービスを自社へ導入する
導入したシステムやサービスを利用する際の、社内サ ポート窓口

前者はシステムの開発や運用を生業としているが、後者は本業は別にあり、本業を助ける意味でシステムを導入したために運用担当者が必要になった、という違いがある。

さらに、これらに従事する人員は当然、企業の規模によって差異があり、それぞれが抱える悩みも違うため、結局次の4パターンで分類できる(図1)。

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図1 システム運用担当者の分類と分布
  1. IT運用提供大企業のシステム運用担当者
  2. IT運用提供中小企業のシステム運用担当者
  3. IT運用利用大企業のシステム運用担当者
  4. IT運用利用中小企業のシステム運用担当者
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著者
株式会社アールワークス
1985年に株式会社アステックとして創業。2000年10月の株式会社アールワークス設立を経て、2005年6月より現在の1社体制に移行。同時に、社名を(株)アールワークス(Rworks, Inc.)に変更。
設立以来、IDC事業やITマネージドサービスを行い、そこで培ったネットワークインフラの運用ノウハウや、さまざまなソフトウェアを開発した技術力を結集し、現在、ITシステムのリモート運用サービスをはじめとして、インフラ構築、ハウジングやホスティングサービス、SaaS/ASP型のシステム監視基盤の提供を行う。単純なオペレーターではない技術提供をベースにした24時間365日の統合的なフルマネージドサービスを提供している。

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