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  インタビュー

TechEdの再来を! 日本マイクロソフト井上章氏が語るde:code 2015への想い

2015年4月22日(水)
高橋 正和

日本マイクロソフトの技術者向けイベント「de:code 2015」が、5月26日〜27日に開催される。参加費は80,000円(4月28日までの早期割引価格は68,000円、いずれも税別)。2014年に続く2回目となる。

de:code 2015では「TechEd + //build」のキャッチフレーズを掲げている。開発者色の強かった前回に対し、対象をITプロフェッショナル(システム管理者、情シス)やインフラ技術者にまで広げ、2010年まで開催していた「TechEd Japan」の再来を目指すという。

ちょうど米国では、4月29日〜5月1日に開発者向けイベント「Build」が、5月4日〜8日にITプロフェッショナル向けイベント「Ignite」が開催され、そこで発表される内容などもde:code 2015で詳しく解説されると期待される。

Microsoftはいま、Windows 10や次期Windows Server(通称「vNext」)、Visual Studio 2015、.NET 2015と、意欲的な次期製品に関する情報が出ているタイミングだ。さらに、モバイルファースト・クラウドファースト、オープンソース化など、会社としても攻めの姿勢で製品やサービスの戦略を変化させている。こうしたさまざまな新しいMicrosoftの技術について、集中して聴ける2日間になりそうだ。

このde:code 2015においてキーノートのパートを統括している日本マイクロソフト株式会社デベロッパーエクスペリエンス&エバンジェリズム統括本部の井上章氏(クラウドプラットフォーム推進部 エバンジェリスト)に、今回の意気込みと見所について話を聞いた。

今回のキーノートのセッションオーナーも務めている井上氏

今年のde:codeは「Tech Edが帰ってきた」

井上氏が開口一番、「ぜひ紹介したい」と押してきたのが、Microsoftによる動画サイト「Channel 9」で公開されている動画シリーズ「de:code Countdown」だ。de:code 2015について、概要や見所、語りたいことなどを関係者が語る動画が、順次追加されている。見てもらえばわかるとおり、手作り感あふれる動画だ。

井上氏:「Igniteの『Ignite Countdown』を真似ました。コンセプトとしては、毎回10分ぐらいの動画でフランクに話をするというものですが、みんなしゃべりたがってもっと長くなっています(笑)。当日は会場でも収録できればと思っています。」

米国では、MicrosoftによるITプロフェッショナル向けのイベントが乱立していたのを「Ignite」として統合。開発者向けの「build」とあわせ、二大イベントとなっている。de:code 2015は「TechEd + //build」のキャッチフレーズを付けた。これは、米国でいえば「Ignite + build」にあたる。開発者もITプロフェッショナルも対象としたイメージを打ち出す狙いだ。

井上氏:「昨年のde:codeは開発者向けに特化したイベントでした。それに対して今回は、インフラ技術者やシステム管理者などのITプロフェッショナルも対象にして開催します。“開発者だけ”というイメージは払拭したいと思っています。2010年を最後にTechEdを開催できていませんでしたが、de:code 2015は「TechEd is Back(TechEdが帰ってきた)」と考えています。TechEdに参加していた人に、ぜひ参加してほしい。日本マイクロソフトの技術者向けとしては最大のイベントで、開発、インフラ、クラウドなど、Microsoftの技術に触れる人は、みんな参加してほしいですね。」

なお、かつてのTechEd会場では、速報を伝える新聞形式の「TechEd新聞」が配られ、好評を博していた。今回のde:code 2015では、その復活版ともいえる「de:code新聞」が登場する。すでに、開催に向けた関係者のインタビュー特集号「de:code新聞 プレ創刊号(0号)」がPDFで公開されて読めるようになっている(http://aka.ms/decode_np)。

Window 10からモバイル、クラウド、開発ツール、Windows Server、IoT、機械学習まで

de:code 2015の見所について聞いてみた。まずはキーノート。去年の1時間半の長さから、今年は2時間にも及ぶという。スピーカーも、米Microsoft本社から来る2人がメインとなる。一人は、Microsoft AzureのCorporate Vice Presidentを務めるJason Zander(ジェイソン・ザンダー)氏。もう一人は、クライアント&デバイス エバンジェリズムチームを率いるGiorgio Sardo(ジョルジオ・サルド)氏だ。

井上氏:「具体的な内容はまだ決まっていませんが、ジェイソンのキーノートやブレークアウトセッションではAzureのアップデートが解説されると思います。たとえば、Azureを使った機械学習やビッグデータ関連の事例や、インフラを持っている企業が興味を持つテーマとして、たとえばOffice 365などのSaaSとAzureとのID連携などのセッションもあります。

ジョルジオはクライアント系のエバンジェリストですので、Windows 10まわりの話が聴けるでしょう。もちろんクライアントとデバイスについては、ブレークアウトセッションも含めて、Windows 10やユニバーサルアプリ、IoT、モバイル開発のXamarinやCordovaの話など、さまざまな話が出ると思います。」

取材時点でde:code 2015のタイムテーブルはまだ発表されていないが、ブレークアウトセッションの現状の一覧は公開されている。これを見ると、「アーキテクチャ設計」「クラウド&データセンタープラットフォーム」、「データプラットフォーム&BI」、「開発プラットフォーム&ツール」「システム管理と運用」「プロダクティビティー&ビジネスソリューション」といったジャンルごとにさまざまなセッションが並んでいる。また、「Windows&デバイス」についてのセッションも後ほど公開されることになっている。

井上氏:「開発ツールとしては、Visual Studio 2015があります。正式版がいつになるかはまだまったく言えませんが、最新情報をお伝えします。開発プラットフォームでは、クロスプラットフォームを中心に、これまでより掘り下げた内容や、その上のフレームワークなども扱います。」

オープンソース化やクラスプラットフォーム化が進む.NET

Think ITとしては、.NETのオープンソース化やクラスプラットフォーム化も気になるところだ。MacのSublime Textでシンタックスハイライトも使いながら.NETのC#コードを書き、さらにMac上で実行する様子がデモされており、これまでのVisual Studioで閉じた開発スタイルと大きく変わってきている。

井上氏:「クロスプラットフォームは、Microsoftが大きく変わってきていることのあらわれです。開発ツールもクラスプラットフォームになりますし、Visual Studio Onlineもあります。また、Visual Studio 2015では開発対象も、XamarinやCordovaにより、iOSやAndroidのアプリ開発にも対応します。サーバーサイドも、オープンソースでモジュラー化された.NET CoreがLinuxやOS Xに対応し、ASP.NETのWebアプリケーションが動きます。

Windows環境以外でも、すべてのアプリケーション、すべての開発者に.NETを使ってもらえるようにしたい。Microsoftは大きな転換期にあり、それをde:codeのメッセージとして出していきたいと思います。」

Windows以外の様々なプラットフォームをサポートする

比較的新しい分野としては、IoTやビッグデータ、機械学習といったセッションも設けられている。

井上氏:「IoTの話は、間違いなくいろいろ出てきますが、具体的な内容はまだわかりません。HoloLens(拡張現実のヘッドマウントディスプレイ)も期待されていると思いますが、de:code 2015で出せるかどうかはまだわかりません。IoTとしては、センサー側というより、それを蓄えて使うほうが今は中心ですね。センサーから出てくるデータをいかにクラウドの力で分析するか。機械学習も含めて、活用できることを見せていく。その機械学習も熱い分野で、クラウドやデータプラットフォームの分野でいくつかセッションがあります。」

また、「Special Session」として、萩原正義氏、荒井省三氏、高添修氏、野村一行氏の4人のエバンジェリストが登場する。

井上氏:「TechEdに参加していた人が、おっと思うような顔ぶれに、濃い話、5年後を見据えたITの進化を語ってもらいます。」

5年後のITを解読せよ!

de:codeの目指すものとして、井上氏は「技術を紹介していくだけでなく、エンジニアの人たちをもっともっと活性化したい」と語る。

井上氏:「新しい技術が出てきている中で、次にいきたいけど進めない、もやもやとした気持ちでいるエンジニアを応援したい。ITが作る未来を見せたい。」

「decode」という言葉には「解読」という意味がある。ITの現状を解き放って、新しいITが作る未来を解読したいという気持ち。それを「code」という言葉に掛けているのだと井上氏は説明する。

井上氏:「いま2015年で、5年後の2020年はオリンピックイヤーです。5年後に向けてITがどう進化していくのか。Microsoftのビジョンを描いた動画『Prouctivity Future Vision』が今年も公開されましたが、ああいう世界を5年間でどう作っていくか。それをイベントとして見せるべく計画しています。」

インタビュー終盤にSurfaceからMacBookに切り替えた井上氏
編集部からのお知らせ

日本マイクロソフトさまより、Think ITの読者向けに「de:code 2015」の招待券を5枚ご用意いただきました。抽選方法などの詳細は以下の申し込みページをご覧ください。

https://www.impressbm.co.jp/form/231

フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「クラウドWatch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。

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