アップルとグーグルがマップ闘争で激突する
アップルとグーグルのマップを巡る対決はいよいよ公のものになった。アップルはWebサイトで独自のストリートビュー的な機能を備えた地図データベースを構築していることを公言した。
「アップルは世界中をバンで回り、Apple Mapsで使われるためのデータを収集している。これらのデータは将来のMapアプリのアップデートで使われることになる」とサイトにはある。
この事の発覚はアップルのミニバンが2月にベイエリアを走り回っていた謎を明らかにした。クパチーノではアップルは自動運転の電気自動車を作るためではないかという噂が流れていた。しかし9to5Macは車にカメラが装備されている事から、自社の地図アプリ用データベースを作っているのではと言う事を掴んでいた。しかし既に実現されている3Dの鳥瞰ビューの他に、ブログが言うようなストリートビューをやろうとしているのかは未だ定かではない
どの道、アップルはサービス及びデータ収集を外部に大いに依存している割合を減らしたいのだろう。Mapアプリの酷い不正確さはデータ収集の問題に起因する。
いよいよアップルはグーグルに抵抗するために全てを支配下に置くことに決めた。
マップ戦争
2012年にGoogle Mapがデバイスのデフォルトの地図アプリになって以来、アップルは地元の企業や交通機関のデータベースを構築するため、企業の買収に躍起になった。その間、地図及びナビゲーションの内容はTomTomによるデータによって賄われていた。
これまでの地図アプリの悪評高いエラーを払拭するために労力を費やしたが、その結果はやはりグーグルの後塵を拝するものだった。それから3年、乗換案内がiOS 9でもたらされる唯一のものだ。Apple MapsではWebインターフェイスもなく、もちろんAndroidでも存在感がない。
ComScoreが去年にだした数字によると、Google Mapsは米国のiOSおよびAndroidユーザーの46.2%が使っているという。Apple Mapsは27.5%だ。地図アプリはモバイルに置いて中心的なものであり、 アップルはこれをどうにかしなければならない事を分かっている。
アップルが収集しているデータについて今の所多くはわからないが、「収集された画像の写りこんだ顔やナンバープレート(?)にぼかしを入れている」事から、ストリートビューの様な機能が入り込む様に思える。あり得る可能性として、エンドユーザーはその違いに気づかない事もありえる。
アップルはあまり急いではいないようだ。米国の14箇所および英国、アイルランドの数カ所が、アップルのバンが6月に回る予定だ。
グーグルに追いつきたいのであれば、より多くのバンをストリート、そしてスキー場にも展開した方がいいかも知れない。
画像(スクリーンショット)提供:ReadWrite
- 関連記事:
- なぜアップルはそこまで我々の健康にこだわるのか?
- アップルがSwift 2をオープンソース化。アプリ・メーカーへの影響は?
- これが新しいiOS 9だ
- アップル、拡張現実への本格的な参入が明らかに
- フォース(・タッチ)よ、iOS 9とともに強くあれ
※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- これが新しいiOS 9だ
- アップルがグーグル検索に代わる機能、PeekとPopを発表
- グーグルのAndroid Pay、アプリ内購入はまだ保留
- Windowsはより多くのアプリ、特にAndroidとiOSアプリを欲しがっている!
- Android Wearの飛躍にiOSのサポートは役立つか?
- アップルがSwift 2をオープンソース化。アプリ・メーカーへの影響は?
- アップルのスマートホームのビジョンが少しずつ分かってきた
- アップルのスマートホーム向け「バーチャルルーム」はいいアイデアかもしれない
- 本当にiPhoneの半数がiOS 9で動いているのか?
- アップルのiPad Proでアプリ開発者たちはより大きなキャンバスを得ることに