米国成人の5人に1人がウェアラブル端末を所有
Forresterは先月、米国消費者のテクノロジー利用に関する年次報告書を発表した。その調査結果は、ウェアラブル端末の開発者、メーカー、愛好家にとって励みになるものだった。
米国でネット環境にある成人の21%が、現在何らかのウェアラブル端末を持っており、若い世代が先陣を切ってウェアラブル端末を所有していることが分かったのである。
ウェアラブル端末にとって、この1年は大きかった。Apple Watchが3月に発売されたあたりでウェアラブル端末への関心はピークに達し、それ以来、サムスン、Pebble、Motorolaはスマートウォッチの主力商品を独自に新しくリリースした。FitbitやJawboneなど、フィットネスに着目した企業も、消費者に新たなデバイスを提供するため、多忙の日々に追われた。
ウェアラブル端末の時代はまだ始まったばかりだ。
トレンドの誕生
Forresterの報告書によると、使用されているウェアラブル端末の総数のうち、36%をFitbitが占め、流行の先端に立っている。8月にあったIDCの発表でもFitbitが1位であり、人気が裏付けられている。また、市場全体のウェアラブル端末売上高は前年比223%増だった。
Nike FuelBandとApple Watchは、16%で同率2位にランクインし、現在は発売が中止されたGoogle Glassは、使用されているウェアラブル端末の15%をいまだに占めている。グーグルが約束どおり、新しいバージョンの拡張現実ヘッドセットを世に出すつもりなら、これは前途有望な数字である。
Forresterのジーナ・フレミングは「一つ明らかになったことがあります。ウェアラブル端末が消費者に受け入れられ始めたということです」と述べている。
フレミングの同僚、ジュリー・アスクは、ウェアラブル端末が受け入れられる背景には、主な要因としてスマートフォン市場の成長が挙げられると指摘している。これには異論の余地もない。iPhoneがなければApple Watchはないし、AndroidがなければAndroid Wearもありえない。
スマートフォンの利用が爆発的に増加したことによって、部品のコストダウンや電子機器の小型化が促されただけでなく、ウェアラブル端末のデータが意味をなすのに必要なアプリに消費者がアクセスできるようになったのである。FitbitやJawboneのフィットネス・トラッカーは、それに伴うソフトウェアがなければ、意味のないブレスレットだ。
「ユーザーに正確なデータと考察を提供する機械学習を組み合わせたり、ユーザーがこういった考察を基にして何かしらのアクションを起こせるようなアプリケーション層を追加したりすることで、成功への道が開かれるのです」とアスクは述べている。「結果として、フィットネス用ウェアラブル端末は、フィットネスで新たな目標に取り組む人にとって『持つのが楽しい』ガジェットから、業界全体の財務状況に影響を与えるほどのカテゴリへと成熟した、ということです」。
ウェアラブル端末を購入した後、ユーザーが使い続けるにはどうすればいいかなど、多くの課題が残されている。だが、Forresterの報告書はこの2ヶ月で2つ目の産業レポートであり、その事実も成長が期待できることを示唆している。Apple Watchは、iPhoneやiPadと同じような方法で、ウェアラブル端末というカテゴリを再定義したりはしなかったかもしれないが、手首につけるガジェットを主流に押し上げる結果にはなった。
今後1年間には、もっとたくさんの楽しみが待っている。ハードウェア設計は改善され、アプリの機能は向上し、数も増えるだろう。VR端末によって、ガジェットを身につけることはもっと快適になるはずだ。
画像提供:Fitbit and Forrester
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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