Pebbleから円形スマートウォッチが登場
スマートウォッチ市場では現在、円形デバイスで革命的なものは出てきていない。最初にモダンな円形デザインからAndroidウォッチの中で最も人気を博したMoto 360が出てきたが、それ以来業界は角形デバイスに舵を切り替えた。
そして先月、Pebbleが新しい円形デザインのデバイスを発表した。PebbleのCEO エリック・ミジコフスキーはこのPebble Time Roundは遅れてやってきた何かの類似品ではないと言っている。
「この製品に一年費やしてきた」とサンフランシスコのソマで開かれたTwenty Five Luskミーティングで彼は語った。
PebbleがTimeおよびTime Steelをリリースしてからまだ3ヶ月しか経っていないが、その勢いを失うことなくデバイスの他にも、新しい開発キットを打ち出してきた。
新製品は先月予約受付を開始しており、商品は10月出荷となる(最初のPebbleおよびPebble Timeの時と異なり、今回はKickstarterを利用していない)。
全体としてPebble Roundはよく出来たユニットのようだが、明らかに素晴らしいと思える点がある中、潜在的な欠点、より短くなった駆動時間という問題も抱えている。
スマートウォッチ業界の状況
2012年に初めてKickstarterで注目を集めて以来、Pebbleが直面するスマートウォッチ業界の状況は大きく変わっており、今ではアップルだけでなく様々なライバルたちが登場している。今年に入って大企業がスマートウォッチ市場に乗り出してきたが、それでもPebbleは業界で優位な立場にいるとミジコフスキーは言う。この立ち位置を守るため、Pebbleはユーザーの状態をモニターし続けていく必要がある(Apple WatchやAndroidのモデルと異なり、Pebbleの最新モデルには心拍モニターが備わってないので、ある意味モニタリングは出来ないのだが)。
そしてユーザーたちが求めるのが選択肢の広さだとしたら、ミジコフスキーは喜んでそれに答えるという。
「我々の商品では様々なリストバンドが使え、いろんなサイズや仕上げのものが用意される。既にPebbleやPebble Timeの様なスポーティーなモデルがあるが、サイズに関しては今のところそれほど種類は多くない」
彼は私の目前で何種類のPebbleがあるかを数え、結果、色やスタイル別に21種類のモデルがあることが分かった。
PebbleはPebble Time、Pebble Time Steelと平行して新モデルのデザイン・開発に取り組んでいる。これらのデバイスにはフルカラースクリーン、同社製品の特徴である4ボタンなど多くの共通点があるが、いくつかの大きく異なる点もある。
まず外観だが、Pebble Timeはより厚くて重い。新しい軽量モデルであるRoundはPebbleの中で最も薄いデバイスだが、それでも7.5mmある。PebbleのデザイナーはFoccilブランドのSkagenからインスピレーションを得ている。
外側は滑らかで良くできているように見えるが、顧客が気にかける要素はその内側に隠されている。Pebble Time Roundは一度の充電で2日間しか使えない。
バッテリーの問題
この狙い済ましたデザインに行き着くために、Pebbleは製品の内側を再検討しなければならなかった。この手のガジェットにおいてバッテリーはもっとも重くかさを取る要素だ。なのでPebbleはバッテリー寿命を犠牲にしてデザインを優先させた。
これは一週間電池が持つスマートウォッチで知られているPebbleにすれば意外なシナリオだ。他の競合品の電池が1-2日しか持たない中、この点は競争力の源になっていたのだから。これは大きな賭けともいえる。
しかしミジコフスキーには別の機能を持ってくることで解決する狙いがある。もしより頻繁な充電が必要になるのであれば充電時間を短くすれば良いということで急速充電を選んだ。
ケーブルとマグネティックコネクターについては変更はない。Pebble Timeの充電器と全く同じものだ。しかしRoundは15分の充電で丸一日使用できる。
「これは非常に重要な決断だった。しかし周りに聞いたところ、彼らがバッテリー寿命をそれほど大事に思っておらず、それで困っているわけでもないことが分かった」と彼は言う。
この点は時計を丸一日つけていたり、睡眠やランニングといったアクティビティのトラッキングを行う人たちにとっては特に重要だ。
我々は急速充電がバッテリー寿命をカバーできるのかどうかをまもなく知る事になる。
新しいキット、新しいコード
Pebble Time Roundは同社の最新製品となるわけだが、アプリ製作者たちは円形に変わったインターフェイスにアプリをあわせる必要がある。その為にPebbleは先日新しい開発キットをリリースし、「わずかな変更」でインターフェイスの変更に対応できるようにするとミジコフスキーは説明する。
このSDKではカラーおよびモノクロスクリーンがサポートされるため、アプリはどの様なPebbleでも動作する。開発者は商品のリリースまでに一ヶ月ちょっとの準備期間が与えられることになる。Pebbleからも最新のソフトが提供されるが、物理的制約からいくつかの点が利用できないこともある。例えば最初のPebbleはマイクが付いていなかったため、新しいモデルの様に音声操作を行うことはできない。
Pebble Time Roundの予約は先月からBest Buy、Target、Pebbleのサイトからオンラインオーダーで可能だ。アマゾンもまもなく開始する。注文品は11月8日に店舗に並ぶことになる。
顧客が手にするのはシルバー、ブラック、ローズ、ゴールドの3色から選べる38.5mm円形のステンレス製スマートウォッチだ。デバイスは防滴に対応しており組み込みのマイク、バイブレーションを装備し、iPhone/Androidスマートフォンに両方対応している。
価格は250ドルからで14mmと20mmのリストバンドが付いてくる。材質はレザーかメタル(50ドル高くなる)のどちらかだ。
画像提供:Adriana Lee for ReadWrite
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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