モチベーション別サイト構築 1

ターゲットを見極めるためにユーザーを分類する

ターゲットを見極めるためにユーザーを分類する

 Webサイトを構築する際に重要なポイントの1つとしてターゲット選定があります。通常のマーケティング手法と同じように利用者をプロファイル化していきます。

 よくあるターゲットプロファイル例は、「年齢層」「性別」「職業」「住まい」「年収」「趣味趣向」とありますが、今回のモチベーション別サイト構築(MTO)はこのプロファイルともう1つ「時間軸」でターゲットを考えます。この時間軸でターゲットを分けるのが今回の重要なポイントです。

 では、転職支援サイトを例にして考えてみましょう。

 イメージしてください。あなたが今の状況から転職活動を実施するまでどんな心境の変化があるのかを。実施するまでにどんなモチベーション・心境の変化がありましたか。

 簡単に洗い出すと、「すぐに転職しようと探している人(短期)」「次のボーナスをもらってから転職しようと考えている人(中期)」「自身のキャリアパスを考え将来どんな業種・職種に転職しようか考えている人(長期)」の3つのユーザー属性がでてきます。

 上記からわかるとおり、時間軸(短期・中期・長期)とユーザーのモチベーションを細かく分類するとさまざまなターゲット像が浮き彫りになります。

個々のターゲットユーザーが求めるコンテンツとは?

 何の仕掛けや策もなくユーザーを囲い込いこんでいると勘違いし、広告を出稿しているのは図2の「短期:すぐに転職しようと探している顕在ユーザー」を広告で刈り取ろうという場合に該当します。ここで、中期や長期のボリュームターゲットに向けての対策を実行することで、効果的に広告費を活用してロスをカバーできます。

 では、個々のターゲットユーザー向けのコンテンツは何を作ればいいのでしょうか。こちらもターゲットユーザーを考えれば出てくるでしょう。

 「次のボーナスぐらいで転職しようと考えている人(中期)」向けのコンテンツ例は、「年収査定」「転職時期はいつがよい?」「本サイトの強み」「提供サービス」のように、直近で転職に必要な内容です。

 「自身のキャリアパスを考え将来どんな業種・職種に転職しようか考えている人(長期)」向けのコンテンツ例は、「本サイトの強み」「提供サービス」「キャリアプランニング」「業種、職種特集」のように、将来に向けてサイトがどう役に立つのかという内容です。

 上記のように先々にターゲットとなるユーザーにとって、どんな情報が必要なのかをリストアップしWebサイトに掲載することで「中期・長期のお客さま」の囲い込みを実現できます。

 次は、モチベーション別にページを作るために基本となるユーザーのニーズをログ解析、アンケートによって把握する手法を説明します。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る