レポーティング機能を使う
レポート・デザイナ、メタデータ・エディタのインストールと起動
Pentahoレポート・デザイナ、Pentahoメタデータ・エディタをインストールして、起動してみましょう。
第1回で解説したように、エンタープライズ・エディション(EE)はインストーラを用いてインストールできるので、手動でインストールする必要はありません。一方、コミュニティ・エディション(CE)では、手動で入手してインストールする必要があります。
レポート・デザイナ、およびメタデータ・エディタは、SourceForgeの「Report Designer」メニュー、および「Pentaho Metadata」メニューからダウンロードできます。ファイル名にstableが付いた安定したバージョンをダウンロードすることをお勧めします(ここでは、3.5.0-stableで説明します)。インストールは、ダウンロードしたzip(Unix系はtar.gz)ファイルを解凍すれば完了です。
インストールが完了したら、レポート・デザイナ、およびメタデータ・エディタを実行します。
レポート・デザイナは、解凍したreport-designerフォルダ以下の「report-designer.bat」(Unix系は「report-designer.sh」)を実行すると起動し、ようこそ画面が表示されます(図2-1)。メタデータ・エディタは、解凍したmetadata-editorフォルダ以下の「metadata-editor.bat」(Unix系は「metadata-editor.sh」)を実行すると起動します(図2-2)。
レポート・デザイナでレポートを作成する
それでは、第2回で作成したサンプルのデータ・ウエアハウスを使って、レポート・デザイナで簡単なレポートを作成しましょう。今回は、レポート・ウィザードでレポートを作成する手順を解説します。
レポートデザインウィザードでレポートを作成
- 図2-1のようこそ画面でReport Wizardを選択します。
- 任意のテンプレートを選択して「Next」をクリックします。
- Data sourceを追加します。
- 「+」をクリックします。今回は、JDBCで接続するのでJDBCを選択します。
- Connectionsの「+」をクリックし、サンプルのデータ・ウエアハウスへの接続を設定します。
※JDBCドライバがなく接続できない場合は、/report-designer/lib/jdbcにドライバを追加してください。 - Available Queriesで「+」をクリックし、任意のQuery Nameを設定します。
- Queryの「+」をクリックし、Query Designerでは、図2-3のように設定します。
- プレビューで確認して「OK」をクリックし、画面を閉じます。
- 追加したData Sourceを選択し、「Next」をクリックします。
- グルーピングする項目と表示する項目を設定します。Group Itemに「Store」「Category」「Item」の順に追加し、Selected Itemsに「Sales_Date」「Sales」を追加します。プレビューで確認し、「Next」をクリックします。
- 表示フォーマットと集計方法を設定します。DetailsのSales_DateのDate Formatを「yyyy/MM/dd」に入力し、SalesのDate Formatに「#,###;(#,###)」を選択、Aggregationに「Sum」を選択します。
- プレビューで確認し、Finishをクリックするとレポートが作成されます。
- プレビューで日本語が文字化けしていたので修正します。構造のMaster Reportを選択し、Styleのfontを「MS ゴシック」などの日本語表示可能なフォントに変更します。Inheritにチェックがあるため、構造のMaster Reportを変更すると、以降の階層すべてに設定が継承されます。
- プレビューすると日本語で表示されていることが確認できます(図2-4)。
次ページでは、作成したレポートをBIサーバーへ公開してみます。