これを選べば間違いない! プロがおススメする「目的別」英語教材

2023年5月23日(火)
宮園 順光(みやぞの よりみつ)
今回は、英会話に必要不可欠な「単語」「文法」「スピーキング」を学ぶためのおススメ教材を1冊ずつ紹介します。

はじめに

皆さんは「何かを勉強するぞ!」と決めたとき、どのように勉強しようと思いますか。専門の学校へ通う方、YouTube等の動画を観る方、オンラインの講座を使う方…などなど、さまざまに分かれるのではないでしょうか。その中でも最初のステップとして一番多いのが「本を探す」というものです。

「英語を勉強しよう」と決めた方も、まずは実際に書店に足を運び、英語教材を購入するという方は多いと思います。しかし、書店へ行ってみると英語教材が山ほどあり、どれを使えば良いのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、そんな方のために、今まで数多くの英語教材を読んで来た筆者が、英語を話せるようになるために必要不可欠な「単語」「文法」「スピーキング」を学習するためのおススメ教材を1冊ずつ紹介します!

なお、今回紹介する教材は初級者にお勧めの教材を選んでいますが、全ての教材に中級や上級レベルのものが存在するため、ご自身のレベルに合ったものを選んでいただければと思います。

それでは、さっそく1冊目から見て行きましょう!

単語を覚えるのにおススメの1冊

英語を使えるようにするために、どのレベルの方でも思うのが「単語力が足りない」という点です。そこで単語を覚えるためにおススメの教材が、アルクから出版されている「究極の英単語 初級の3000語」です。

アルクは英語学習関連の教材を多く出しているため、英語学習における多くの知識、実績、そしてデータを持っています。実は本書には初級から中級、上級、超上級の4つのレベルで各1冊があり、4冊を合わせて日本人が英語を不自由に話せるようになるために必要な12,000語を習得できるようになっています。

それぞれのレベルで3,000語を習得できるようになっており、今回おススメする1冊には、初級者がまずは覚えるべき英単語が収録されています。

教材の構成とおすすめのポイント

本書の構成はとてもシンプルで、教材を始めから学習して行けば初級者が必要な英単語3,000語を覚えられます。英文を作る際にとても大切な単語は「名詞」と「動詞」です。これらを知らなければ、英文自体を作れないと言っても過言ではありません。

本書では、3つのレベル別に1,000の単語が収録されています。各レベルには、まず「Power Sentences」というパートがあり、そこでは例文を見て、使われている動詞、そしてその他のいくつかの覚えるべき単語を確認していきます。単語の訳はもちろん、動詞に関しては、SVやSVOのように、どの文型で使われるかも書かれています。

他にも、実際にどのように動詞が使われるかが分かるように頻出表現が書かれています。例えばgiveという動詞であれば「give … backgive … ingive … upのように使う」と説明が書かれており、より実践的な単語の使い方を覚えられます。

Power Sentencesの後には「Word List」というパートが続きます。そこでは名詞、形容詞、副詞といった動詞以外で重要な単語を取り上げています。これらを覚える事で、英語を使えるようになるために必要な単語を自身のレベルに合わせて着実に覚えていくことができます。

本書をおススメする大きな理由は、その使い勝手の良さです。3,000語もの単語が収録されていますが、説明は学習者にとってちょうど良く、構成も動詞は例文を中心に学べるようになっている点が素晴らしいと言えます。また、レベル感も合っており、本当に各レベルの学習者が必要な単語が厳選されています。

英語の学習書の中でも単語の教材は数多くありますが、ぜひ一度本書を手に取り実際に目を通してみれば、その良さがお分かりいただけるかと思います!

文法を知るのにおすすめの1冊

次は、英文法の教材を見て行きましょう。皆さんが英文法を学ぼうと想像する場合、どのような教材が頭に浮かんで来ますか。多くの方は、専門用語が多く使われた分厚い英文法書を思い浮かべるのではないでしょうか。ある程度知識がある方、または英文法が嫌いではない方、そして知識として英文法を学ぶ方には、そういった英文法書は有効です。

しかし、英文法に苦手意識や嫌いという感情を持っている方にとっては、そういった英文法書を読むことは苦痛でしかないと思います。また「知識を得る」という意味では良いのですが、実践的かと言われると疑問が残ります。

そこで筆者がお勧めする英文法の教材は「マーフィーのケンブリッジ英文法 (初級編)」です! これは元々イギリスで出版された「English Grammar in Use」という英文法教材シリーズの日本語版で、海外では英文法を学習する際の定番となっている程の教材です。

教材の構成とおすすめのポイント

本書の構成はとてもシンプルで、2ページで1つの文法ポイントを習得できるようになっています。左のページには英文法の解説と例文が書かれており、読めば知るべき情報や使い方が頭に入るようになっています。そして、右のページには多くの練習問題があり、それらの問題を解くことで、その文法ポイントを使った自然な文が作れるようになります。

本書も始めから順々に学習していくことをおススメしますが、学習者が先に学習したい文法事項があれば、そこから入ることもできます。

本書をお勧めする理由は、解説が分かりやすく、英語として自然な例文や練習問題が収録されている点に加え、多くのイラストがカラーで含まれているからです。分厚い文法書に苦手意識を持ってしまう大きな理由には、そのページ数や説明方法に加え、小さな文字でページが埋まっていることもあると筆者は考えています。

本書は文字も比較的大きく、余白もあることに加え、イラストが多く入っているため、圧迫感等を感じることはありません。さらにカラーで印刷され、質の良い紙を使っているので、持ち運びには少し重いですが、英文法を学ぶには本当におススメの1冊です。

ちなみに、本書には初級編と中級編があります。自身のレベルや英文法の理解度に合わせて選んでみてくださいね。

スピーキング強化のためにおススメの1冊

最後はスピーキング強化のための教材です。筆者がおススメするのは「英語のハノン 初級」です。本書は2021年に特にSNS上で話題になった1冊で、瞬く間にベストセラーとなりました。

厳密には英文法の教材に分類されますが、表紙に「スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル」と書かれているように、文法というよりも、スピーキングができるようになるための教材と言っても問題はないと思います。

本書には初級、中級、上級の3つのレベルがあり、どのレベルの学習者にも対応しています。しかし、ドリルは慣れるまでなかなかの頑張りが必要になるので、初級から始めることをおススメします。

教材の構成とおすすめのポイント

本書は、はじめに文型、疑問詞、受動態、現在完了形といった様々な文法を軽く説明した上で、ドリルに入る構成となっています。日本人学習者のスピーキング力がなかなか上がらない理由には、時間をかけて日本語をしっかりと英語に直訳しようとする、または決まった文を暗記するという点が挙げられます。

本書では、そういった意識を無くすために、瞬間的に文の形を変えるドリルを取り入れています。例えば否定文を学習しているとした場合、聞いた文を瞬時に否定文に置き換えるという練習を行います。I like fish.という文を聞いたら、それを瞬時に否定文にしてI don’t like fish.といった感じです。

ほかにも、下記のように流れる文の最後に置き換える情報や変更する形が流れるので、それを聞いて文を連続で変えて行くといった練習もあります。

I have been to England. (negative)
I haven’t been to England. (question)
Have you been to England? (How many times)
How many times have you been to England?

こういった練習を瞬時に行うことで、日本語からの直訳や文の暗記からの脱却を目指しています。瞬発的に文を作り話す練習を1人では行うのはなかなか難しいのですが、それをある程度可能にしている本書は、まさにスピーキング強化に最適な1冊です。

おわりに

今回は、筆者がお勧めする「単語」「文法」「スピーキング」を学ぶためのおススメ教材3冊を紹介しました。もちろん、今回紹介したほかにも良い教材は数多くありますが、自身に合った教材を見つけるのはとても大変です。

「書店に行っても何を選べば良いか分からない」という方は、ぜひ今回紹介した教材を手に取ってみてください。そこから他の教材を見ながら比較して、自身に合ったものを探していただければと思います。

著者
宮園 順光(みやぞの よりみつ)
株式会社グローレン
株式会社グローレン 取締役。小学校〜高校卒業までをベルギーで過ごす。上智大学を卒業後、大手英会話スクールにて7年間教務主任として多くのクラスを担当。外国人講師の指導にも従事。マンツーマン英会話教室の代表を経て、2014年から現職にて語学プログラムの総監修を務める。これまで1万人以上にレッスンを提供。TOEIC990点、英検1級。

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