英語で学ぶ英会話! すぐに使える「映画のネイティブ表現」6選
はじめに
ネイティブが使うような英語表現を知っていると、簡単に物事を伝えたり、相手の発言に自然な形で素早く反応できます。映画には、そういった表現が多く含まれています。映画を楽しむと同時に、ちょっと気になる表現があれば、英語の字幕を確認してリストを作ってみるのがおすすめです!
今回は、日常会話でも役立つ自然な英語表現を映画からピックアップして紹介します。誰もが知っているような有名な映画から表現を取り上げているので、これらの表現を覚えた上で、ぜひ映画も見ていただければと思います。
それでは、早速1つ目の表現から見て行きましょう!
【表現1】You did it! (やったな!)
最初の表現は、スティーブン・スピルバーグが監督した1993年公開の「ジュラシック・パーク」からです。恐竜を復元し、恐竜のテーマパークである「ジュラシック・パーク」を作りましたが、想定外の事態が起こり、最終的には島ごと破壊することになる、という映画です。
その中から、最初に紹介する表現はYou did it!です。直訳すると「あなたはそれをやったね」となりますが、You did it!は「やったな!」と、何かに成功した人に対して誉め言葉としても使えます。
映画では、数学者のイアン・マルコムが、復元された恐竜を目の当たりにしてこの表現を発していました。実際に動いている恐竜を見たら、誰でも驚いて「すごいことをやってのけた」と言うのは間違いないですね。
友達や同僚が努力して成功したときには、ぜひこのYou did it!を使ってみましょう。
【表現2】I'll keep an eye on it.
(見張っているよ)
2つ目の表現も「ジュラシック・パーク」からです。嵐が近づいているという予報が出た際に「注視するよ」という意味で、この表現が使われていました。
keep an eye onを分解するとkeepは(留める)という意味で、eye(目)をon(〜に)となります。
まとめると「目を何かに留めた状態にする」となり、意味としては「見張っておく」や「注視する」となります。
この表現は、命令形でKeep an eye on it!やお願いとしてCan you keep an eye on it?といった形でも使うことができます。また、人を見張るという意味でPlease keep an eye on the baby.(赤ちゃんを見ていてね)といった形でも使えます。
よく使う表現なので、ぜひ覚えてみてくださいね。
【表現3】Where have you been all week?
(ずっとどこにいたんだ?)
次の2つの表現は、これも大ヒット映画からです。1985年に公開された、ロバート・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。この映画は、高校生のマーティ・マクフライが、科学者で親友のエメット・ブラウン博士(ドク)の開発したタイムマシンで未来に飛ばされ、様々な困難に直面しながら現代に戻るという話です。
その冒頭で、ずっと連絡が取れなかったドクに対して、マーティがWhere have you been all week?と言います。「一週間連絡も取れない状態で、どこで何をやっていたんだよ?」という意味で使った表現です。
これは日常会話でも使える表現で、暫く連絡が取れなかったり、見かけなかった人に対して使うことができます。ちなみに、all week以外でもall day(1日)と言うこともできますし、数分のようなちょっとの間だけ消えていた場合に「どれくらい」という部分を入れずにWhere have you been?ということもできます。
【表現4】You are a sight for sore eyes.
(君は目の保養だよ)
これも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」からの表現です。頻繁に使えるわけではありませんが、イディオムとしてネイティブは誰もが知っている表現です。sightは「景色」でsore eyesは「痛い目」という意味があります。そうなると、マイナスなイメージを持つ可能性もありますよね。
しかし、実はこれは「痛い目にとって良い景色」という意味になり、「嬉しいこと」を表現する際に使います。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、やっと未来から元の時代に戻って来たマーティーが、久しぶりに彼女のジェニファーと会えた際にYou are a sight for sore eyes.と言っていました。大冒険の後で会えたことが本当に嬉しかったのでしょうね。
ちなみに、これは人に対してのみではなく、物に対しても使うことができます。例えば、とても眠いときにベッドがあったらIt’s a sight for sore eyes.と言うこともできます。こんな表現がサラッと言えたら格好良いですよね。ぜひ覚えて、チャンスがあれば使ってみてください!
【表現5】I’m used to it. (慣れているよ)
5つ目と6つ目の表現は、こちらも80年代のヒット作品「グレムリン」に登場した表現です。グレムリンと言えば、不思議で可愛い生き物の「モグワイ」を主人公のビリーがクリスマスプレゼントとして受け取りますが、飼う際に守るように言われた「3つの約束」が不幸な形で破られてしまい、そこから悪戯好きのグレムリンの群れが登場して、町中がパニックに陥るという映画ですね。
そんな「グレムリン」から紹介する1つ目の表現がI’m used to it.です。主人公のビリーの近所に住むマレー・フッターマンは失業中の農夫で、少し扱いが難しいことで知られています。しかし、ビリーはそんなフッターマンの扱いがとても上手で、それを褒められます。
そのときにビリーが発した表現がI’m used to it.でした。これは、フッターマンとのやり取りに慣れているという意味で使っていたのです。ちなみに、be used toで「~に慣れている」という意味になるので、itを具体的なものに変えて述べることもできます。
例えば、I’m used to flying long flights.と言った場合は「長時間のフライトに慣れています」となります。これは色々なところで使えるので、ぜひこの表現を覚えてみてくださいね。
【表現6】He has something to say to you.
(伝えたい事があるみたいだ)
最後の表現はHe has something to say to you.です。こちらも「グレムリン」に登場した表現ですが、様々な場面で使えます。
「グレムリン」の最後で、やっと町中のパニックが治まった後、ビリーとギズモにお別れの時が来ます。ギズモはチャイナタウンにある骨董店の店主に引き取られるのですが、その際に店主がHe has something to say to you.とビリーに伝えます。「ギズモが君に何か伝えたいことがあるようだ」という意味ですね。
このように「誰か他の人が言いたいことがある」と伝える際にHeやShe、または名前を入れて「〇〇が君に伝えたいことがあるそうだ」と言える便利な表現です。
また、プラスかマイナスかにかかわらず、誰かに何か言いたいことがあり、それを伝えると決心したときに、少し改まった感じでI have something to say to you.と言うこともできます。ただ、この表現を使うと、相手は少し身構えてしまうこともあるので注意しましょう。
ビジネスの場面でも、相手の注目を得るという意味で使える表現です。こちらも、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!
おわりに
今回は80年代と90年代の名作映画3作品から、日常会話で使える自然な英語表現を6つ紹介しました。今から約30~40年も前の映画ですが、今回取り上げた表現は今でも誰もが使う自然な表現です。
英語にも、日本語同様に、その時代に流行る表現があります。しかし、同時に時代に関係なく使われる表現も多く存在します。映画を観ながら、これらのいつの時代でも使われる表現を覚えるのも良いですね。
今回取り上げた3作品で、まだ観たことのないものがあれば、ぜひ1度観ながら、今回紹介した表現が映画の中でどのように使われているのか、確認してみてください。きっと、いつもとは少し違った映画の楽しみ方ができると思います!
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