Googleガジェット導入編
Googleガジェットの便利な使い方
Googleガジェットを使うと具体的にどこがどう便利になるのかを、筆者の利用例を交えながら、Googleガジェットをいくつか紹介します(図2)。
1つ目は、基本中の基本である「TODOガジェット」です。普段頻繁に表示するページにやることリストを表示しておくだけで、自然とそのリストの内容に注意が向きます。また、利用PCが変わっても、ガジェットに登録した内容はGoogleにログインさえすればどこからでも参照できるので、場所に縛られる心配もありません。
TODO系のガジェットとして有名なのが、その名もずばり「TODO リスト」です。テキスト入力欄からTODOを入力でき、それぞれ「低」「中」「高」の優先順位を設定できます。筆者はこれで、家賃の振り込みや、生協の注文、思いついたガジェットのメモ(こういうのを作る)などを管理しています。
同様に「ToDo」もシンプルで使いやすいです。もう少し複雑なTODOを管理したい方は、「Remenber the milk」のガジェットを使ってみましょう。Remenber the milkのサービスを利用するにはユーザ登録が必要ですが、日付ごとのタスク管理や期限の管理などができます。
2つ目は、天気予報のガジェット「天気」です。ポータルサイトの天気予報のページで自分の住んでいる地域の天気を調べようと思うと、階層が深く、表示するまでが面倒だったりですが、登録しておけば気になる時にすぐに確認することができます。
3つ目は、Googleブックマークのガジェット「ブックマーク」です。会社のPCや家のPCでブックマークを共有しようとした場合、「はてなブックマーク」などのソーシャルブックマークを利用したりFireFoxのアドオンを利用したりする必要がありますが、これは簡単にWebブラウザのお気に入り感覚でブックマークを共有することができます。
4つ目は、iGoogleガジェットコンテストで入選された、はてなブックマークのガジェット「はてなブックマークビューア」です。これははてなブックマークの「人気エントリ」「注目エントリ」「人気記事」「注目記事」を一覧で見ることができ、仕事のちょっとした息抜きに最適なガジェットです。
5つ目は、配置することで、新着メールのチェックができるGmailのガジェット「Gmail」です。PCにGoogle Talkなどのソフトがインストールされていればあまり意味がないかもしれませんが、会社のPCなどその類のソフトが自由にインストールできない環境でメールの状況をチェックすることができます。
また、Googleガジェットの新機能として、1つのガジェットを複数のユーザが共有できるというものがあります。この共有の設定で、ユーザが保存した内容まで共有することができます。この機能を使って、先に紹介した2つ目のTODOガジェットを複数ユーザで共有すると、TODOの内容を共有することができます(共有の際は、一時的に英語版のiGoogleにする必要があります)。サークル活動や結婚式2次会などといったイベントのTODOを簡単に共有できるので便利です。本連載の後半では、この共有機能を持ったガジェットを実際に作ることを予定しています。
オープンソーシャルとGoogleガジェット
少し前に、Googleがソーシャルネットワークサービスの共通規格であるオープンソーシャル(OpenSocial)を提唱しました。これに、海外の大手SNSや日本のmixiなどが賛同して話題になりました。
オープンソーシャルについて詳しい説明は省略しますが、ごくごく簡単に言うと、SNSの情報をやりとりするAPIの規約を定めたものです。先日、GoogleガジェットのAPIのページに、「オープンソーシャルに対応したガジェットの作り方」が公開されました。
まだまだこれからの技術ですが、今後オープンソーシャルに対応したサービスが増え、Googleガジェットの形でそれらのサービスのAPIを利用することができれば、mixiの新着日記や友達のリストなどを、GoogleガジェットとしてiGoogleのページ上に表示することができるようになるかもしれません。