SUAのコミュニティに潜入!
パッケージコマンド連携技でApache2起動
なぜhttpdはダメだったのでしょうか。「データ、ホントにないのかヨ」と思い、ftpサイト「ftp.interopsystems.com」にモロに家捜しに入りました。ログインにはユーザ登録したIDとパスワードが必要です。
あっ。Vista対応の「Interix6.0」用のフォルダには、確かにbashはあるけどhttpdパッケージがありません。もらってきたのは「SFU3.5」のフォルダにあるヤツだったんです。
これが原因かッ。でもWebページ(http://www.interopsystems.com/community/tm.aspx?m=14733)にはSUA対応と書いある。たぶん、「SFU3.5」のフォルダから「Interix6.0」のフォルダに同じファイルのリンクを張るのが忘れられているんでしょう。
そこでpkg_addです。「pkg_add httpd-current-bin.tgz」と打つと、やはり「データベースに名前がないらしきエラー」をこぼしながらも「Done」。
「usr/local/apache2」というフォルダができています。中身もそろってる。イケるんじゃない?
「/usr/local/apache2/bin/apachectl start」というおなじみの起動コマンドはどーだッ?
ライブラリlibexpat、libcryptがないというエラー。いや、ないのは不思議じゃない。pkg_updateコマンドをさらに試すいい機会です。
よし行け、「pkg_update -L libexpat(libcrypt)」ッ。おッ、ちゃんと持ってくるじゃねぇか。
最後の起動エラーは「libsslが読めない」。さっきのbashとの依存でOpenSSLはインストールされているので、「/usr/local/ssl/lib」の中にあります。隣の家がワカンナイのかッ。
これでどうだ「export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/ssl/lib:$LD_LIBRARY_PATH」ッだぁー、環境変数にこのパスを追加してみました。今度はエラーもなく次の「$」マークをペッと吐き出しました。
さてここでWebブラウザで「localhost」にアクセスします。「It Works」。ヤッター!
他には「ruby」「zsh」「OpenSSH」なんかもインストールして使えます。最後のOpenSSHには次週活躍してもらいます。
これからに期待!
ただしこれらのパッケージ、VistaのSUAではなかなか難しそうです。なにせシステムに何かされるのを非常にイヤがるVista。SP1だと、より強力にイヤがります。こっちは管理者だッと思うんですが、「書き込み権限なし」と言われて失敗するパッケージもあります。
これに対抗するために、SUAのパワーユーザたちはレジストリをイジったりしていますが、それでVistaそのものを壊しては元も子もトモ子さんですから、無理をせずインストールできるものを使っておいたほうがよいと思います。
実は2008年6月7日に「アドオンバンドル」というのが出ました。これは「利用可能」なパッケージをまとめた190MB近くもある.exeファイルで、実行して一気に展開、インストールするようになっています。
ユーザ登録していればSUAコミュニティのトップページ(http://www.interopsystems.com/community/default.htm)から入手できる「pkg-2.10.6-bundlecomplete.exe」などのファイルですが、実行するとインストールエラーが出まくります。どうやら個々の圧縮ファイルを展開する「tar」からコケているようです。
このエラー、フォーラム(http://www.interopsystems.com/community/tm.aspx?m=14621)でも審議中ですので、今後の展開に期待したいと思います。でもその前にまず、Webサイトを直すのに忙しいかなー、スタッフさん(ヒゲのおニイさん)。
最終回はいよいよSUAから暖簾分けしたらしい各種サーバ/クライアント機能も駆使して、ホントの、いやほかのUNIX系環境との通信やファイル共有を試します。