「OpenStack Mitaka」が正式リリース、米Google社らが「POWER9」搭載サーバーを開発中、ほか

2016年4月15日(金)
吉田 行男
The OpenStack Foundationは7日、OpenStackの13番目のバージョンとなる「OpenStack Mitaka」を正式にリリースしたと発表しました。

こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

今週も相変わらず不安定な天候で、寒くなったり、雨が降ったりと体調の管理が難しく、コートがなかなか手放せない一週間でした。

今週もOSSに関する注目すべきトピックを取り上げましたので、ゆっくりとご覧下さい。

フォルクスワーゲンが「Mirantis OpenStack」をグローバル採用

OpenStack専業ベンダーである米国ミランティス社は6日、欧州最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲングループが、次世代プライベートクラウドのグローバル標準として「Mirantis OpenStack」を選択したことを発表しました。フォルクスワーゲンでは、業務アプリケーションおよびコンシューマー向けアプリケーションの全体にわたる革新を後押しすること、さらにグループ全体でプラットフォームを標準化してITコストを削減することを目的に、新しいプライベートクラウド基盤にOpenStackの採用を決定しました。そのうえで、OpenStackディストリビューションの提供ベンダーとして、OpenStack専業ベンダーのミランティスを選びました。

(参照記事:http://ascii.jp/elem/000/001/146/1146466/

OpenStack Mitakaが正式リリース、UXやスケーラビリティにフォーカス

非営利団体のThe OpenStack Foundationは7日、オープンソースによるクラウドインフラ基盤OpenStackの13番目のバージョンとなる「OpenStack Mitaka」を正式にリリースしたと発表しました。最新版となるOpenStack Mitakaでは、エンタープライズ・アプリケーションの最適化、クラウドネイティブなソフトウェア開発の支援強化などが行われました。OpenStackのユーザー企業には、フォルクスワーゲン、NTTグループ、AT&T、チャイナモバイル、オレンジ、イーべイ、ウォルマート、SAP、タイムワーナー、ヤフーなどの大企業が名を連ねており、今やクラウド基盤のデファクトスタンダードの地位を確立しつつあります。なお、次期バージョン「OpenStack Newton」は10月頃にリリース予定です。

(参照記事:http://www.sbbit.jp/article/cont1/31987

米Googleが「POWER9」搭載サーバーを開発中、設計図はOCPで公開へ

米国Google社は6日、米国Rackspace社と共同で米国IBM社の次期プロセッサ「POWER9」搭載サーバーを開発中であり、設計図は「Open Compute Project(OCP)」の中でオープンソースとして公開する予定であることを米国サンノゼで開催された「OpenPOWER Summit 2016」で発表しました。また、GoogleのMaire Mahonyエンジニアリングマネージャーは、既に同社が「Gmail」をはじめとする同社のクラウドサービスや、クラウドを支えるITインフラのソフトウエアのほとんどをPOWERプロセッサに移植しており、「Googleのエンジニアは設定ファイルを変更するだけで、POWERプロセッサ対応を完了できる状態」であることを明らかにしました。

(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/040701022/

シーエー・モバイル、OpenStack基盤でトラフィック需要の変化に対応できるスケーラブルなインフラを構築

レッドハットとデルは11日、シーエー・モバイルが両社のOpenStackクラウドソリューションを採用したと発表しました。シーエー・モバイルは従来、オンプレミスの物理サーバーでシステムを運用していましたが、ダイナミックなトラフィックの増加に追従できないと判断し、Webトラフィックの急激な増大による環境変化に対して自動的に対応できるインフラを必要としていました。そうした中、OpenStackに着目した同社はインフラカスタマイゼーションおよびオートスケーリング機能が決め手となり、今回の導入を決めました。これによりサーバーのデリバリー速度を大幅に上げ、OSのインストールおよびサーバープロビジョニングにかかる時間を当初の半日から10分間に短縮できました。

(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20160411_752571.html

「Badlock」の脆弱性修正パッチ、SambaとMicrosoftが公開

米国Microsoft社やSambaチームが予告していた「Badlock」と呼ばれる脆弱性の修正パッチが予告通り12日に公開されました。悪用された場合、中間者攻撃やサービス妨害(DoS)攻撃を仕掛けられる恐れがあるとしています。米国セキュリティ機関CERT/CCによると、この脆弱性はWindowsやSambaに使われているリモートプロトコルのSAMR(Security Account Manager Remote)とLSAD(Local Security Authority:ドメインポリシー)で、リモートプロシージャコール(RPC)が適切に確立されない問題に起因します。

(参照記事:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1604/13/news057.html

編集後記

新年度が始まって2週間ということで、新しい環境にも慣れてきたころだと思いますが、まだまだ、朝の電車には初々しい新入社員が多く乗っています。いろいろなトラブルで電車が遅れたりすると、慌てて連絡をする様子が微笑ましいものです。

2000年頃からメーカー系SIerにて、Linux/OSSのビジネス推進、技術検証を実施、OSS全般の活用を目指したビジネスの立ち上げに従事。また、社内のみならず、講演執筆活動を社外でも積極的にOSSの普及活動を実施してきた。2019年より独立し、オープンソースの活用支援やコンプライアンス管理の社内フローの構築支援を実施している。

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