米MSが「VS Code」のバージョン1.0を公開、OCIをサポートした「Docker 1.11」が登場、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
先週の後半から熊本や大分で地震が続いており、関係の皆様は大変苦労されていることと思います。大変多くの方が亡くなれており、心からご冥福をお祈りしたいと思います。
今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
レッドハットの新年度戦略は「10年後を見据えた基盤作り」
レッドハットは20日、新年度の事業戦略発表会を開催しました。同社代表取締役社長の望月弘一氏は、「今後10年のITイノベーションとビジネス基盤を見据えた際の基盤を作っていく重要な年となる」と述べ、特にOS以外の領域におけるビジネス成長を図っていく方針を明らかにしました。
(参照記事:http://ascii.jp/elem/000/001/153/1153188/)
MSの開発者向けエディタ「Visual Studio Code」、バージョン1.0に到達
米国Microsoft社は14日、クロスプラットフォーム対応の開発者向け軽量エディタ「Visual Studio Code」(VS Code)のバージョン1.0を公開したと同社ブログで発表しました。同社は2015年の開発者向け年次カンファレンス「Build 2015」でそのパブリックプレビュー版をリリースしていました。VS Codeは約1年前のパブリックプレビュー版のリリース以来200万人の開発者によってインストールされ、毎月50万人以上の開発者によって活発に利用されています。
(参照記事:http://japan.cnet.com/news/service/35081236/)
「Docker 1.11」が登場、オープンなコンテナ規格「OCI」のサポートが取り込まれる
米国Docker社は13日、「Docker 1.11」をリリースしました。オープンなコンテナ規格であるOCI(Open Container Initiative)のサポートが導入され、これによりコンテナランタイムが「runc」や「containerd」などに分離されるといった変更が行われています。従来コンテナの管理や起動などを行っていたDocker Engineからコンテナ管理機能がcontainerdに切り離され、またコンテナの実行はruncが行う形になります。ユーザーはこれまでと同様、dockerコマンドでコンテナに関する各種操作を行えます。
(参照記事:https://osdn.jp/magazine/16/04/18/153000)
SCSK、Red HatのBusiness Resource Plannerを利用した最適化サービスを提供
SCSKは18日、Red Hatが提供するビジネスルールマネージメントシステム(BRMS)である「Red Hat JBoss BRMS」の新機能「Business Resource Planner」を利用したビジネスリソースプランニングに関する課題を解決する「最適化ソリューションサービス」を同日より提供開始したことを発表しました。Business Resource Plannerは、与えられた特定の制約条件からニーズに合致した複合的なアプローチを識別して企業の業務効率を改善するもので、ルールエンジンのルール定義により組み合わせ問題の制約条件を個々に作成できるため、短期間で繰り返し修正することが容易になります。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/04/18/321/)
米Mesosphere、オープンソースのデータセンター管理プラットフォーム「DC/OS」を発表
米国Mesosphere社は19日、オープンソースのデータセンターのオペレーティングシステム「DC/OS」を発表しました。DC/OSはMesosphereが商用で提供する「Datacenter Operating System(DCOS)」から派生したオープンソースプロジェクトで、同社が専門に扱うクラスタ管理技術「Apache Mesos」とコンテナオーケストレーションプラットフォームの「Marathon」、スケジューラ「Chronos」をベースとしています。コンテナを想定して設計されており、Dockerなどのモダンなパッケージシステムをネイティブでサポートします。
(参照記事:https://osdn.jp/magazine/16/04/20/163000)
今回の地震では、九州新幹線をはじめ九州自動車道などの交通網にも甚大な被害が出ています。必要な物資を運ぶべき流通網が機能しておらず、一日も早い復旧が望まれます。
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