【速報】世界60ヶ国から7,500人以上が参加「OpenStack Summit in Austin 2016」開催中、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
4月も終わり、今週末からいよいよゴールデンウィークに突入します。まだ、熊本や大分では地震が続き、落ち着いて休めるような環境にはなっていないようですが、少しずつ復興に向けて前進しているようです。
今週もOSSに関する注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
【速報】米国オースチンで「OpenStack Summit in Austin 2016」が開幕
「OpenStack Summit in Austin 2016」が25日、米国オースチンで開幕しました。前回の東京開催時(5,000人)を超える7,500人以上の参加者が60ヶ国から参加しています。初日の基調講演では米国AT&T社や自動車大手独フォルクスワーゲン社が導入事例を紹介しました。米国AT&T社の事例では、もともと米国Mirantis社が開発した「Fuel」というOpenStackのライフサイクルマネージメントのためのツールがAT&Tの必須コンポーネントとして紹介されました。またフォルクスワーゲンの事例では、Mirantisと一緒にプロジェクトを実施して成功したということが紹介されました。米国CoreOS社のCEOであるAlex Polvi氏はGoogleのコンテナ管理システム「Kubernetes」で管理されているコンテナでOpenStackを動かすというデモを披露しました。コンテナとクラウドのマッシュアップは「Stackanetes」と呼ばれています。デモでは、CoreOSがコンテナ化されたアプリケーションとしてOpenStackを実装・管理できることを示しました。
OpenStack Summit Austin 2016が開幕 ― 7,500人が集結
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35081837/)
OpenStack Summit Austin 2016:OpenStackは「多様性を統合する基盤」、フォルクスワーゲンとAT&Tが導入について語る
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1604/26/news066.html)
CoreOS、Kubernetesを使ってOpenStackをコンテナとして動かす「Stackanetes」を発表
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35081848/)
IBM、「RefStack」プロジェクトに新機能追加 ― OpenStackの相互運用性向上をめざす
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35081860/)
NECの大道氏、日本人初のOpenStackコミュニティのプロジェクトリーダー就任
日本電気は22日、NECコーポレーション・オブ・アメリカの大道 憲一氏がOpenStackコミュニティにおいて日本人初のリーダー(PTL:Project Team Leader)に選出されたと発表しました。大道氏はOpenStackの品質保証を担うQA(Quality Assurance)プロジェクトに属し、OpenStackの品質向上に大いに貢献しました。PTLは世界中にいる開発者のリーダーとして開発項目の策定や議論をリードする役割を担うとともに、さまざまな折衝やプロジェクトをまたがる項目の議論に代表として参画します。PTLに選ばれたことは、大道氏がOpenStackコミュニティ代表者の1人になったことを意味します。
(参照記事:http://news.mynavi.jp/news/2016/04/25/354/)
snapパッケージやLXD、ZFSサポートなどが加わった「Ubuntu 16.04」(Xenial Xerus)リリース
英国Canonical社は21日、LinuxディストリビューションUbuntuの最新版「Ubuntu 16.04」(開発コード「Xenial Xerus」)を公開しました。5年サポートのLTS(長期サポート版)となります。Ubuntu 16.04はLinuxカーネル4.4をベースとしており、アプリケーションパッケージフォーマット「snap」のサポートが導入されました。アップデートを高速かつシンプルに実行でき、安全性にも優れるというのが特徴です。またクラウド側ではLXDコンテナハイパーバイザーを導入しました(LXD 2.0)。既存の仮想化技術と比較して14倍の高密度化が可能で、Linuxゲストの速度も大幅に改善します。
(参照記事:https://osdn.jp/magazine/16/04/22/142000)
「Pythonエンジニア育成推進協会」発起人会が発足、2017年春にPython試験を実施予定
「Pythonエンジニア育成推進協会」発起人会が21日に発足しました。今年7月に「Pythonエンジニア育成推進協会」を一般社団法人として設立する予定です。これからPythonを習得する人などを対象に習熟度をチェックできる学習プログラムや認定試験制度を用意するほか、Pythonに関連した試験情報を発信することでPythonの普及を推進し、Pythonを使う人たちの間で共有されているプログラミングフィロソフィー「Pythonic」の理解を促進します。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1604/21/news134.html)
MapR「コンバージドデータプラットフォーム」に見る"オープンソースにこだわらない"Hadoopビジネスのかたち
マップアール・テクノロジーズは21日、新製品となる「MapRコンバージドデータプラットフォーム」を発表しました。MapRコンバージドデータプラットフォームはMapRが提供するいくつかのHadoopコンポーネントを統合した製品です。キーとなるコンポーネントはHDFSをC++で書き換えたファイルシステム「MapR-FS」を基盤とした「MapR Data Platform」で、この上でNoSQLの「MapR-DB」やHDFSベースのアプリケーション、Sparkアプリケーションを実行する「MapR Hadoop」などを稼働させることができます。Hadoop企業ではなくソフトウェア企業、それもOracleやRed Hatに近いプロプライエタリ企業であることを強く指向している点は、オープンソース中心主義が主流となっているHadoop界隈にあって非常にユニークな立ち位置です。
(参照記事:http://gihyo.jp/news/report/2016/04/2201)
本文記事でも紹介しましたが、今週は米国オースティンで「OpenStack Summit」が開催されています。日本からも多くの方が参加されているようで、参加者がFacebookに投稿している記事などを見ていると、その場にいるような気がしてきます。とはいえ、やはり現地の熱気はその場にいないと感じ取れるものではないので、ぜひとも次回は参加したいと思っています。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- 【Spark Summit】米MS社らが新製品を発表、NECが「NEC Cloud System」のマルチDC機能強化、ほか
- Microsoft Cognitive Toolkitベータ版が公開、Ubuntu 16.04にライブカーネルパッチ登場、ほか
- 米国企業の78%がシステム運用にオープンソース技術を使用、Windows対応の「Docker 1.6」をリリース、ほか
- 「OpenStack Mitaka」が正式リリース、米Google社らが「POWER9」搭載サーバーを開発中、ほか
- JavaScript用パッケージマネージャYarnが公開、MySQL次期メジャーバージョン8.0登場、など
- Canonicalのマーク・シャトルワース、ビッグソフトウェアの必要性を語る
- 「Ubuntu 16.04(Xenial Xerus)」リリース
- 「Hadoop Summit 2015」基調講演レポート、米Databricksが「Spark」ベースのクラウド基盤をリリース、ほか
- ミランティスが「Mirantis OpenStack 8.0」を提供、「言語別の年収ランキング」第1位は? ほか
- Canonical、Ubuntu LTSについて追加サポートサービスの提供を発表、合計10年間サポートを継続