IntelはQuarkマイクロコントローラ開発キット D2000の発表で、IoT業界にさらなる
一歩を踏み出すことになる。
Quarkボードは$15という価格的に競争力のあるもので、Arduinoが最近発売した
MKR1000開発キットよりも廉価だ。ARMが現在の勝ち組であるIoT市場においてARM
vs.Intel論争に興味が無かった人も興味をそそられるかもしれない。
Quarkボードは32MHzの低消費電力コアを持ち、32KBのフラッシュメモリ、6軸コンパ
ス/加速度計、温度センサー、USBポート、Ardhino-Uno互換のケーブルインターフェイス
を装備している。Quarkボードは温度、光量、音、天候、距離その他のシンプルなデータ
をコンピュータに送るには十分な性能を備えている。
Eclipseベースのプログラミングおよびデバッグ用のソフトウェアも提供される。開発者が
テストするためのサンプルアプリも入手可能だが、Intelのページにはそれが具体的に何な
のかについては記されていない。
モノ好きたちの気持ちを掴もうとするIntel
IoT市場でブランドを確立する事はIntelにとって簡単な事ではなかった。多額の投資をし
ているにもかかわらず、ほとんどの開発者たちはARMベースのボードを使ってデバイスや
プログラムの開発をおこなっている。
だがそれも小さいながらも多くの機能を持ったQuark開発キットの登場で変わるかもしれ
ない。このキットはお金をかけずに1からプロダクトを作りたい人や、実験的な事を行い
たい人たちにアピールする事だろう。
IoTネットワークに多くを投資できない企業にもIntelは目をつけているだろう。開発キッ
トはコスパが高く、あまり電力を使わずにデータを送るプロダクトを作るのに向いている。
Intelによると、Quarkマイクロコントローラ開発キットはMouser ElectronicsとAvnetから販売されると発表している。
ReadWrite Japan
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