スマートフォンやウェアラブルで使われている"非接触ペイメント"が占める割合は全体の中
では小さなものだが、Juniper Research(ジュニパーリサーチ)によるとこれは
向こう2年で急速な伸びを見せるかもしれない。
Juniper Research(ジュニパーリサーチ)はスマートフォン/ウェアラブルでの
非接触ペイメントの額は2018年には350億ドルから950億ドルになると予測している。
Juniper(ジュニパー)は非接触ペイメントのほとんどはスマートフォンによって占められ、
「900万台近くのApple Watchが2015年に出荷されたが、NFC対応のiPhoneによって
出荷数は落ち込むだろう」と宣言する。
iPhone以外のデバイスもNFCに対応している事を忘れてはいけない。これらの商品はス
マートフォンとウェアラブルで非接触ペイメントがカバーしきれないところを埋めるもの
だ。非接触ペイメントでウェアラブルが2018年までに占める割合はたったの2%だろうと
Juniper(ジュニパー)は予測する。
スマートフォン業者は非接触ペイメントの割合のほとんどを占める事ようになる中、無線
キャリアの市場におけるシェアは減少することになるだろう。Juniper(ジュニパー)はスマ
ートフォンの新しい新しい暗号化や安全性要素によって、携帯業者は無線キャリアやその
他のプロバイダよりも、支払いサービスを提供しやすい立場になると考えている。
AppleのNFC参入が非接触ペイメントに転換をもたらす
この事により、その他の業者が携帯業者とパートナーシップを結び、スマートフォンでの
支払いで自分たちのアプリの立場を固めようとする動きが出るかもしれない。
AppleのNFC参入によって業界のニーズは飛躍するとみられ、これによって同技術は転換
期を迎えるかもしれない。だがこの事は無線キャリアのプロジェクトが終わりを迎える事
も意味する。
Apple Payの登場までは望み薄かと思われたが、Appleの参入は確実に携帯支払業界に面白
い動きをもたらす。米国及び英国の銀行も非接触ペイメントについて考えるようになった。
Apple Payの登場以来、SamsungもNFCの代わりにコネクテッドではないカードリーダ
ーに対応できるMSTを使った自社の支払いサービス Samsung Payを開始した。Google
も成功しなかったGoogle Walletの後続となるAndroid Payを仕掛ける。
Xiaomi、Lenovo、LGも非接触支払サービスを準備中だと噂されており、Juniper(ジュニ
パー)がいう携帯支払は無線キャリアその他によるものではなく携帯メーカーの手によるも
のになるという点に説得力を与えている。
ReadWrite Japan
[原文]
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