第10回:「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」 (3/3)

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ThinkITが分析する 優良企業の見える化

第10回:「マイクロソフトソリューション」を見える化する
「アバナード」
2007/6/12

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ThinkITが分析する 優良企業の見える化 グーグル編

アバナード株式会社 I&S ケイパビリティ・ディレクター 和田 玄氏
アバナード株式会社
I&S ケイパビリティ・ディレクター
和田 玄氏

東京大学卒業後、大学院在学中にアクセンチュア入社。技術グループのITコンサルタントとして、さまざまなクライアントでシステム設計、構築に携わる。2005年、アバナードの日本法人の立ち上げに参加。現在、リーダーシップメンバーの1人として、社内の様々な意思決定に携わる。

ロビー ロビー
ロビー
落ち着いた雰囲気のロビーには新進作家の絵画やオブジェが飾られている。


「アバナードのこれから」を見える化
アバナードの今後と求める人材とは
Question8  今後目指していくビジネスについて教えてください
   今は、直接顧客とつながる独自プロジェクトを増やしていくための第一段階にあると考えています。ただし、これはアバナードが完全にダイレクトな仕事だけを扱うという意味ではありません。アバナードは、アクセンチュアやマイクロソフトから任せられる案件と自社が独自に進める案件を、それぞれ50対50の両輪で動かしていくという基本的なスタイルを持っています。

   これらの仕事は、求められる要件、要求されるレベル、スペシャリティが異なります。うまくバランスをとりながら進め、徐々にボリュームを増やしていくことが課題であると思います。


Question10 教育はどのように行われるのでしょうか
   アバナードはグローバルで数多くのトレーニングカリキュラムを持っています。英語が必要なものも多いのですが、技術的なカリキュラムからリーダーシップトレーニングなど幅広い知識を得ることができます。ただし、トレーニングだけですべての準備が整うわけではありません。カリキュラムの内容にしても、すべてがそのまま日本市場で活用できるかといえば、必ずしもそうではないですし、日本に合わせた進め方も必要になってきます。

   こうしたことを受けて、社員の経験やスキルにマッチした日本独自のカリキュラム、たとえば資料作成スキルやコンサルタント的な作業スタイルについてのソフトスキルについてのカリキュラムを計画しているところです。

   一方で、実際のプロジェクトでの経験は非常に重要です。弊社ではプロジェクトに参加する際に、必ずスーパーバイザーを割り当て、作業や仕事の進め方を一緒に経験していくスタイルをとっています。

   アバナードでは、社員のキャリアアップ・スキルアップを最重要業務の1つに位置づけています。これは「キャリアマネージャー制度」というシステムにも 裏打ちされています。この制度のもと、全社員に先輩社員がキャリアマネージャーとしてつき、目標計画・研修計画作成をサポートしながら、キャリアアップを全面的に支援しています。


Question11 アバナードが必要な人材とは
   昨今、エンジニアにもコミュニケーションスキルが必要だといわれていますが、私の知る限り「本当にコミュニケーションスキルが乏しい」という人は稀であると思います。むしろ大事なのは、今まで経験したことはないことに取り組む積極的な姿勢です。この積極性と好奇心があれば、新しい取り組みに必要な準備とコミュニケーションは自然と理解できると考えています。

   まだ設立2年目の会社ということもあり、アバナードとしての文化もこれから確立していくところです。受け身で自分の成長を他人任せにせず、会社といっしょに成長するという熱意を持った方と一緒に仕事がしたいですね。


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INDEX
第10回:「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」
  アバナードはどのような会社なのでしょうか
  アバナードの企業風土はどのようなものなのでしょうか
今後目指していくビジネスについて教えてください
ThinkITが分析する 優良企業の見える化
第1回 見える化を推進するハイレベルな技術者集団「豆蔵」
第2回 検索結果を見える化する「マーズフラッグ」
第3回 blogと検索を軸に「革新的なサービス」を見える化する「ドリコム」
第4回 「顧客企業が本当にして欲しいこと」を見える化する「エルテックス」
第5回 「ユビキタスとは何か」ということを見える化する「ビートラステッド・ジャパン」
第6回 データベースだけではなく「次世代の企業システム」を見える化する「日本オラクル」
第7回 オフィスは見えるがスタッフの姿は見えず「Oracle専門サービス業」を生業とする「アゲハ」
第8回 「システムの現場」を見える化する「ウルシステムズ」
第9回 「検索ポータルの舞台裏」を見える化する「Google」
第10回 「マイクロソフトソリューション」を見える化する「アバナード」
第11回 「ユーザフレンドリーな検索」を見える化する「Baidu(百度)」
第12回 「社員のスキルアップ」を見える化する「ニスコム」
第13回 企業ビジネスから顧客の望みを見える化する「オージス総研」
第14回 顧客視点のサービスを見える化する「ピーエスシー」

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