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| 企業情報システムにおけるWeb 2.0のインパクト | ||||||||||||
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ここからは企業情報システムにおけるWeb 2.0のインパクトについて解説する。Web 2.0は、主に企業情報システムの以下の分野にインパクトを与える。
表1:企業情報システムにおけるWeb 2.0のインパクト |
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| サービス指向へのインパクト | ||||||||||||
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まずサービス指向であるが、これは長年ソフトウェア工学が挑戦し続けているソフトウェアの再利用と部品化技術の延長線上にある。その試みは、古くは抽象データ型、そしてオブジェクト指向、コンポーネント指向と年を重ねるごとにその概念や技術を変え実施されてきた。 しかしどれも銀弾とは成りえなかった。その証拠に今はサービス指向が注目され、普及しようとしている。ここにWeb 2.0が何らかのインパクトを与える可能性がある(図3)。 ![]() 図3:ソフトウェアの再利用と部品化技術の変遷 出所:野村総合研究所 SOAとWeb 2.0はサービスという意味で共通する点がある(図4)。 ![]() 図4:Web 2.0とSOAの比較 出所:野村総合研究所 とはいえ、Web 2.0はSOAよりも緩やかな接続技術の採用を許容しているため、ミッションクリティカルなシステムに使うのは難しい。しかし、企業内の処理プロセスの割合を見ると、ミッションクリティカルなトランザクショナル・プロセス(処理手続きが固定化された基幹系業務システム)は全体の20%に過ぎず、それ以外のアクティビティ・プロセス(手続きが固定化されていない情報系業務システムなど)が全体の80%を占めるといわれている。 ミッションクリティカルな処理システムへの適用はSOAPやWS-*の技術向上に委ねるとして、それ以外の80%を占めるアクティビティ・プロセスではWeb 2.0の適用が考えられる。 |
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