第3回:Storage Foundation の仮想化プラットフォーム (3/3)

シマンテックイエローブック
ストレージ管理の標準化

第3回:Storage Foundation の仮想化プラットフォーム

著者:シマンテック   2007/5/1
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VxFSファイルシステム

   Storage Foundation のコアとなる2つ目のコンポーネントは、VxFSファイルシステムです。VxFS は、POSIXに準拠した高機能、高性能のファイルシステムであり、UNIX系の主要なプラットフォームとLinux に対応しています。POSIXに準拠しているということは、UNIXのアプリケーションが変更や調整なしでVxFSのメリットを活用できる、という意味でもあります。

   15年余りにわたる開発と導入の実績を基盤にしたVxFSは、UNIX環境とLinux環境で使用できる最も堅牢で、スケーラビリティが高く、高機能のファイルシステムであると言えます。

Storage Foundationに統合できるソフトウェア

   Storage Foundationのコア部分の価値は、その機能や堅牢さだけにあるのではありません。Symantecや他のベンダーの主なデータセンターソフトウェアコンポーネントと統合することも可能です。図2は、その点を示した図です。また、表2では、データセンター全体、企業全体のストレージやファイルの総合的な管理機能を用意するためにStorage Foundationと統合できる主なエンタープライズソフトウェアコンポーネントをまとめています。

torage Foundation とSymantec関連ソフトウェア
図2:Storage Foundation とSymantec関連ソフトウェア
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

コンポーネント 説明
CommandCentral SAN(Storage Area Network)の各コンポーネント(ディスクアレイ、ネットワークスイッチ、ディレクタなど)を管理コンソールから一元的に管理して、レポートを生成します。
"Storage Foundation
Management Server"
Storage Foundationの各オブジェクト(VxVMのディスクグループ、ボリューム、アクセスパス、VxFSや他のファイルシステム、これらのオブジェクトのグループ)を一元的に管理します。さらに、ディスクセット間のデータの移行などの、特定の高水準サービスを提供するために必要な基本タスクを高水準サービスの中に統合します。
Database Editions Storage Foundationの各オブジェクトの管理とレポート生成の機能を主なデータベース管理システム(Oracle、DB2、Sybaseなど)に合わせてカスタマイズできます。Database Editionsは、さまざまなデータベース環境に共通したストレージ管理やファイル管理の作業をカプセル化しており、データベース管理者は、システム管理者やストレージ管理者に頼らずにそれらの作業を実行できます。
Cluster Server 各アプリケーションと各アプリケーションの操作に必要なリソースを管理します(システム障害から短時間でシステムを復旧するためのローカルエリアフェールオーバーや、サイト全体の災害から短時間でシステムを復旧するためのワイドエリアフェールオーバーがあります)。

表2:Storage Foundationのコアに統合できるコンポーネント

   これらのコンポーネントを統合できるStorage Foundation には、データセンターやエンタープライズストレージ管理やファイル管理の問題に対する総合的なソリューションが用意されています。これはまさに、企業のコンピュータシステムに関する要件がますます範囲を広げ、複雑になっている中で、そのようなニーズに対応できるように機能を拡張していくことが可能なソリューションであると言えます


Storage Foundationの新機能

   Storage Foundation のコアとなるVeritas Volume Manager(VxVM)とVxFSファイルシステムの最初のバージョンが登場したのは、1990 年代の初めでした。それから15年余りが経過し、UNIX系エンタープライズコンピュータシステムの性質も大きく変化してきました。

   UNIX システムは、処理能力の点でも、ギガバイトクラスのプライマリメモリの点でも、性能が飛躍的に向上しており、大量のデータ処理にかかわる問題にも対応できるようになっています。各企業が基幹アプリケーションをUNIX システムで安心して実行できるようになると、データセンターで使うUNIXシステムの数が大幅に増加しました。その結果、システム管理の急所とも言うべきポイントが増え、アプリケーションとその基盤になるコンピュータとの関係が変化していく状況を適切に管理するという課題も新たに突きつけられるようになっています。

   さらに重要な点として、オンラインストレージが登場し、ストレージネットワークによってコンピュータシステムにオンラインストレージを接続できるようになった結果、システム配備の柔軟性とデータの堅牢さが高まった一方で、ストレージデバイスとその接続先のコンピュータを管理するという課題も発生しています。

   Veritas Storage Foundationは、こうした発展と歩調を合わせてきました。これまでにリリースされた5つの主要バージョンでは、ユーザー側ですでにインストールされている設定との互換性を維持しながら、機能、スケーリング、プラットフォームサポートを徐々に拡充してきました。最新版のStorage Foundationであるバージョン5では、性能をさらに改善し、重要な機能を新たに追加しただけでなく、エンタープライズストレージ管理とファイル管理に関する次の3つの大きなニーズにも対応しています。

  • データセンターのすべてのストレージリソースを一元的に表示して管理する機能(Storage Foundation Management Server)
  • データセンターで費用対効果の高いマルチティアのオンラインストレージを効率的に利用する機能(Dynamic Storage Tiering 機能)
  • データセンター全体でネットワークストレージの仮想化を統合する機能(Storage Foundation Volume Server)(*2006年9 月UxRT5.0リリース時点でβ版としてのみリリースしております)

表3:エンタープライズストレージ管理とファイル管理に関する次の3つの大きなニーズ

   この後のセクションでは、これらの要件を取り上げ、Storage Foundationバージョン5がそれらの要件にどう対応しているのかについて説明します。

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株式会社シマンテック
著者プロフィール
株式会社シマンテック
シマンテックは、情報のセキュリティ、アベイラビリティ、整合性の確保に役立つソリューションを個人や企業のお客様に提供する世界的なリーダーです。米国カリフォルニア州クパティーノに本社を置くシマンテック コーポレーションは、現在、世界40ヶ国以上で事業を展開しています。

http://www.symantec.com/jp


INDEX
第3回:Storage Foundation の仮想化プラットフォーム
  Veritas Storage Foundation
  仮想ボリューム
VxFSファイルシステム
ストレージ管理の標準化
第1回 ストレージ管理の必要性
第2回 ストレージ管理の複雑さを解消するための方法
第3回 Storage Foundation の仮想化プラットフォーム
第4回 マルチティアストレージの有効利用
第5回 Storage Foundationのコアの概要(VxVM)
第6回 Storage Foundationのコアの概要(VxFS)
第7回 Storage Foundationの使い方

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