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| ストレージネットワーク上のストレージの仮想化 | ||||||||||||||||
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1990 年代の初めにRAID対応の最初のディスクアレイが登場して以来、エンタープライズアプリケーションのためのストレージは徐々に仮想化されてきました。現在のほとんどのファイルシステムとデータベース管理システムは、ディスクドライブにデータを直接格納する代わりに、ディスクドライブのように見える仮想デバイスにデータを格納するようになっています。 仮想デバイスは、1つ以上のディスクドライブのほかに、ドライブの操作を調整し、ファイルシステム、データベース管理システム、ストレージユーティリティに対してディスクドライブのように見える仮想デバイスを提供するソフトウェア層で構成されています。 仮想ストレージデバイスとディスクドライブは、データの読み書きについて言えば機能的に同等であると言えますが、ディスクドライブよりも仮想ストレージデバイスのほうがI/O処理速度、デバイスの可用性、データの信頼性に優れ、高い機能性を備えています。ストレージがサーバーの範囲を超えてネットワークに進出すると、仮想化テクノロジもストレージデバイスとシステムの間の論理的な接続を包含するまでに進化してきました。 ストレージの仮想化を制御する初期のソフトウェアは、ディスクアレイファームウェアや、VxVMなどのサーバーベースのボリュームマネージャという形で実装されました。最近では、ストレージネットワークのスイッチやディレクタのベンダーが自社のデバイスにストレージの仮想化機能を組み込むようになっています。 データセンターにある仮想化ソフトウェアの操作の対象範囲と、仮想化したストレージの提供対象になるアプリケーションやデータベースサーバーの範囲は、仮想化ソフトウェアの論理的な位置によって決まります。ディスクアレイ、ストレージネットワークスイッチ、サーバーの仮想化の範囲を表1にまとめます。
表5:ストレージの仮想化の範囲 表1をよく検討してみると、ストレージ仮想化ソフトウェアを従来の場所に配置した場合に、操作の対象がグローバルなスケールに広がるケースは1つもないことがわかります。 数台のサーバーだけを使用しているデータセンターで、ストレージを直接接続するか、静的に設定している場合であれば、仮想化の範囲が限られていても大きな問題にはなりません。ところが、小型のブレードサーバーを多数配備している企業でストレージの再配備が日常的に発生するような状況では、ストレージを一元的に管理できなければ、ストレージ資産の有効利用が難しくなってしまいます。 データセンターのストレージをより大きな範囲で制御する必要性が高まっていることから、Storage Foundationのバージョン5では、ボリュームマネージャの機能が拡張されており、一群のホストからアクセスできるストレージリソースのプールを一元的に仮想化し、管理することが可能になっています。新しいStorage Foundation Volume Serverの機能を使えば、ストレージネットワークに接続している一群のホストが、UNIXプラットフォームの種類にかかわりなく、VxVMディスクグループの同一プールに対するアクセスを共有できるようになります。 Volume Serverがあれば、ホストはストレージデバイスとの間でデータの読み書きを直接実行しますが、設定と状態の管理は、一群のホスト全体に代わって、可用性の高い管理サーバーが担当します。したがって管理者は、すべてのリソースと、ストレージを使うすべてのホストを全体的に見渡しながら、その一群のホストのためのストレージリソースプールを一元的に管理できます。 まとめとして、Storage Foundation Volume Serverの機能を使えば、サポートされているあらゆる種類のUNIX ホスト群の間でストレージリソース共有とシリアルデータ共有を短時間でシームレスに実現することが可能になります(注:2006年9月UxRT5.0リリース時点でβ版としてのみリリースしております)。 |
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