IBM and Oracle Technology & Solution Day、マネジメント・ラウンドテーブル「イノベーションの実現と最新経営基盤」

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IBM and Oracle Technology & Solution Day、マネジメント・ラウンドテーブル「イノベーションの実現と最新経営基盤」

日本IBMオラクルコラボレーション

2007/3/2 18:45

日本アイ・ビー・エムと日本オラクル、初のイベント共催で協業をアピール

日本アイ・ビー・エムと日本オラクルは3月2日、赤坂プリンスホテルにて「IBM and Oracle Technology & Solution Day 〜イノベーションを創出しつづける経営基盤〜 」を共同開催した。両社が共同でイベントを開催することははじめてであり、両社のコラボレーションにより、今後事業を展開していくことを訴えた。

ガートナー ジャパン リサーチ 亦賀 忠明 氏の司会で、日本オラクルの常務執行役員 三澤 智光氏、常務執行役員 三露 正樹氏、日本アイ・ビー・エム 執行役員 久世 和資氏、IBM ビジネスコンサルティングサービス 執行役員 中山 裕之氏によるパネルディスカッションが行われた。

左から中山 裕之氏、久世 和資氏、三澤 智光氏、三露 正樹氏

左から中山 裕之氏、久世 和資氏、三澤 智光氏、三露 正樹氏

中山氏は「ビジネスには環境変化に柔軟に対応するスピードを求められる中で、従来日本で主流だった手作りシステムは時代にそぐわない。オラクルのアプリケーションは様々な可能性を秘めており、それをどう組み合わせ、どう設計していくかを提案していきたい」と、協業の意義を述べた。

続いて三露氏は「IBMは提案、導入、運用のすべての面で高い実績を持っている。彼らを競合相手にしたらこれほど怖いことはない」といい、今回の協業でオラクルが非常に頼もしいパートナーを得たことを強調した。

三澤氏は「IBMの仮想化技術とオラクルのグリッド技術を連携させることで、グリッドの活用が現実的で身近なものになり、より多くの企業に提供できるようになる」と語り、現在Oracle Grid Centerにて共同検証を行っていることをアピールした。また、楽天トラベルのシステム構築の事例をあげ、Oracle RACとIBMハードウェアを組み合わせたグリッド構築の実績があることなどを紹介した。

久世氏は「セキュリティ対応など業務のワークロードが増えていく中で、『アプリケーション適応型システム』を目指したい。これはアプリケーションの一部ではなく、全体の性能を向上させていくもので、IBMの仮想化技術とオラクルのグリッド技術を組み合わせることで構築できるようになる」と話した。さらに「日本発のコラボレーションでグローバル展開し、イノベーションを作っていきたい」と意欲をみせた。

協業の意義

協業の意義

IBMはオラクルの製品群に、オラクルはIBMの技術や実績にそれぞれ魅力を感じ、今回の協業にいたった。今後両社の共同検証や開発により、企業のコスト削減、柔軟性の獲得、迅速な意思決定といった目標に対する解となるソリューションを提供していくことになるだろう。

問い合わせ先

日本オラクル株式会社

URL:http://www.oracle.co.jp/

日本アイ・ビー・エム株式会社

URL:http://www.ibm.com/jp/

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(ThinkIT編集局  千本松 歩)

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