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| 管理者の負担を軽減する統合監視ソフトウェア | ||||||||||||||||
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社内・社外を問わず、IAサーバがITシステムの中核に導入されることは珍しくなくなってきました。特に、Webアプリケーションサービスを行う場合、主にIAサーバとLinuxまたはWindowsという組合せでシステムを構築されていることでしょう。 IAサーバは比較的安価なため、リソースが不足しても追加購入してシステムを容易に増強することができます。これは大きなメリットですが、管理面では負担の増加が避けられません。数台規模ならば手作業で個々のサーバを管理できますが、数十台〜数百台規模となってくると、某CMではありませんが「増え続けるサーバの管理に困っていませんか?」という状況になるのは想像に難くありません。 システムを効率的に管理するためには、まずサーバのハードウェアリソース、そしてその上で稼働するOSやアプリケーションの状態を適切に把握できることが重要です。シェルスクリプトなどを利用して監視/通知を行っているケースが多いことと思いますが、これはあくまで数台規模のシステムで可能な手法です。システム規模が大きくなるにしたがって、そのシェルスクリプト自体の管理に手間がかかるようになってきます。 これまで、監視対象ノードが数千から数万台となる大規模なシステムでは、こういった問題を解決するために大手ソフトウェアベンダーが作成した統合監視ソフトウェアやデータセンターが提供する監視サービスが利用されてきました。しかし、その導入には数百万〜数千万円といった金額を要することも珍しくありません。 中小規模のシステムでは、前述したようなシェルスクリプトによる自作の監視システムの他、SNMPとMRTGによる監視や、nagios/BigBrotherといった有名なオープンソースまたは低価格な監視ソフトウェアを組み合わせて利用されていることが多いと思います。 しかしながら、複数のツールの連携やそれぞれのソフトウェアの管理自体も手間がかかるため、管理者としては1つの管理画面で全てのサーバの状況が把握でき、設定も簡単かつ一元管理可能で、問題があれば通知を行い、かつ投資金額も少ないといったソフトウェアを夢見ていることでしょう。 最近では、そういった背景を象徴するように、中規模のシステムに対応できるオープンソースの統合監視ソフトウェアが相継いで開発されています。それぞれのソフトウェアには一長一短がありますが、新しいものほど管理者のユーザビリティを考慮した設計になっていることが多いように感じます。 もちろん、まだ一部に不完全な機能があったり、ユーザの要望を積極的に採り入れながら急成長中のものもありますが、中にはこれまでの不満を存分に解消できる、新しい概念を持ったソフトウェアも存在します。 本連載では、その中の1つである統合監視ソフトウェア「ZABBIX」を取り上げ、サーバ/エージェントのインストールと設定、基本的な監視項目の設定方法を説明していきます。 |
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| 統合監視ソフトウェア「ZABBIX」とは | ||||||||||||||||
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ZABBIXとは、様々なアーキテクチャに対応したオープンソースの統合監視ソフトウェアで、サーバやネットワーク機器のリソース監視/設定を一元管理することができます。 ![]() 図1:ZABBIXの特徴と対応システム 開発はラトビアのZABBIX SIA社という企業によって行われており、同企業により商用レベルのサポートも実施されています。 残念ながら日本では商用サポートは行われていませんが、アンオフィシャルなサイトであるZABBIX-JPが運営されています。 主な特徴や監視項目、対応OSは以下の通りです。
表1:ZABBIXの特徴と対応システム |
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