第2回:Scalix Web Accessを知る (3/3)

Scalix
メッセージング&コラボレーションソフトウェア「Scalix」の仕組みと使い方

第2回:Scalix Web Accessを知る

著者:日本スケーリックス  大塚 和彦   2007/7/24
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大規模環境にも対応できるスケーラビリティ

   Scalixの特筆すべき特徴の2つ目としては、小規模から大規模にも対応できる柔軟なシステム構成が可能で、そのスケーラビリティとアバイラビリティが特徴があります。Scalix Web AccessはScalixをサーバに標準インストールされるApache+Tomcatで動作しており、Scalixはその利用環境と規模に応じて、柔軟なシステム構成を実現することができます。
サーバ構成例
図11:サーバ構成例
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

大規模サーバ構成例
図12:大規模サーバ構成例
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


SWAの負荷分散について

   ScalixのEnterpriseEditionではメールBOXが分散していてもアカウント情報を統合的に管理しています。そのため接続したサーバに対象となるメールBOXが保管なければ、自動的に対象メールBOXがあるサーバにセッションを移動する機能を備えています。これは「DNSのラウンドロビン(注1)」による負荷分散が簡単に実現できるものです。

※注1: DNSを応用して、アクセスの多いサーバへの負荷を分散する手法で、1つのホスト名に対して複数のIPアドレスを割り当てる技術のこと。

モバイル利用の設定画面
図13:モバイル利用の設定画面
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その他

   Scalixでは原則としてScalix Administration Console(SAC)において、メールBOXの制限やパスワードポリシー、ログインのトライ&エラーの回数など、様々な設定を行うことができます。そのほかにも設定ファイルのパラメータの記述を変更することで、ユーザ個別の利用環境やセキュリティポリシーにも対応することができるように作られています。

   Scalix Web Accessの機能制限を行う場合の例としては、次に解説するファイルの記述を変更します。


Scalix Web Accessの機能制限

   ScalixWebAccessはswa.propertiesというファイルの記述を変更することによって利用制限を行うことができます。詳細は下記の表を参照してください。

設定ファイル swa.properties

SWA 設定項目 プロパティ
カレンダー利用の可否 swa.system.has.Calender true or false
ルールウィザード利用の可否 swa.system.hasRulesWizard true or false
自動リフレッシュの可否 swa.system.hasAutoRefresh true or false
自動ログインの可否 swa.system.hasAutoLogin true or false
パスワード変更の利用の可否 swa.system.hasChangePassword true or false
最大添付ファイル容量の制限 swa.system.maxAttachmentUploadKilobytes size
自動メールチェックの時間 swa.system.minCheckMailMinutes minutes

表3:SWA制限設定表


最後に

   Scalix Web Accessはユーザの利用規模、利用環境、利用範囲に応じて柔軟に対応できます。またWebブラウザでも専用ソフトウェア並みの操作性を提供する優れたWebメールクライアントなのです。

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日本スケーリックス株式会社 大塚 和彦
著者プロフィール
日本スケーリックス株式会社  大塚 和彦
取締役 営業部長
リコー情報システム株式会社(現リコーテクノシステムズ株式会社)在籍中にLotus Notes販売事業のメンバー、その他ネットワーク、サーバインフラなどの営業を経験。その後、TISソリューションビジネス株式会社にてLotus Notes、その他グループウェア、ECサイト、検索サイトなどの営業経験を経て、現在日本スケーリックス株式会社にて事業計画、営業企画、マーケティング、営業活動などを行っている。


INDEX
第2回:Scalix Web Accessを知る
  Scalixとは
  Scalix Web Accessの操作性
大規模環境にも対応できるスケーラビリティ
メッセージング&コラボレーションソフトウェア「Scalix」の仕組みと使い方
第1回 Scalixを知る
第2回 Scalix Web Accessを知る

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