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第4回:LAMPサーバのセットアップ

著者:Ubuntu Japanese Team  小林 準   2007/12/17
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Apacheのセットアップ

   LAMPサーバを構築する際に、必要なパッケージを一度にインストールすることもできますが、ここでは理解を深めるため段階的に進めていきましょう。まずはApache HTTP Serverです。リスト7のコマンドでインストールできます。

   このコマンドにより、Apache 2.0の動作に必要となる最低限のパッケージがインストールされ、自動的に起動します。Apache HTTP Serverの主要なファイルは「apache2-common」パッケージに含まれています。リスト8のコマンドでどのようなファイルが配置されたか確認しておきましょう。

   Ubuntuでは、Apache 2.0のファイルは表1のように配置されます。
リスト7:Apache HTTP Serverのインストール

(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

リスト8:パッケージ内容を確認
$ dpkg -L apache2-common | less

/etc/apache2/apache2.conf メイン設定ファイル
/etc/apache2/conf.d/ 各種Webアプリケーションなどの設定ファイルを配置するディレクトリ
/etc/apache2/mods-available/ 各種モジュールごとの設定ファイルを配置するディレクトリ
/etc/apache2/mods-enabled/ 上記設定ファイルのうち有効にするものへのシンボリックリンクを配置するディレクトリ
/etc/apache2/sites-available/ 各仮想ホストごとの設定ファイルを配置するディレクトリ
/etc/apache2/sites-enabled/ 上記設定ファイルのうち有効にするものへのシンボリックリンクを配置するディレクトリ
/var/www/ HTMLファイルや画像ファイルなどを配置するディレクトリ
/var/log/apache2/access.log クライアントからのアクセスを記録するログファイル
/var/log/apache2/error.log エラーを記録するログファイル

表1:UbuntuにおけるApache 2.0のファイル構成

リスト9:コマンド入力で設定を反映させる
$ sudo /etc/init.d/apache2 reload


   インストールが問題なく完了していれば、LAN上の別のPCからWebブラウザで「http:⁄⁄Ubuntu ServerのIPアドレス/」を開くと、Ubuntu Serverの「/var/www」ディレクトリを参照できるはずです。各設定ファイルの編集方法については、Apacheに関する以下の記事を参照して下さい。

いまさら聞けないApache〜Webサーバ構築のキソ
第1回:Apacheはインターネットで使うWebサーバなのだ

   設定変更後、変更した項目を有効にするためにはリスト9のコマンドを実行する必要があります。

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Ubuntu Japanese Team 小林 準
著者プロフィール
Ubuntu Japanese Team  小林 準
Ubuntuプロジェクトのオフィシャルメンバーで、Ubuntu Japanese Teamの代表として活動している。最近は、業務でUbuntuをサーバOSとして利用することも多くなってきた。著書に「独習Linux」(翔泳社、2007年1月)がある。

http://junkobayashi.jp


INDEX
第4回:LAMPサーバのセットアップ
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