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いまさら聞けないサーバ管理入門
いまさら聞けないサーバ管理入門

第3回:オープンソースのGUI管理ツール駆使して楽々管理

著者:日本ヒューレット・パッカード  古賀 政純   2007/10/15
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オープンソースのサーバ管理ソフトウェアGanglia

   遠隔地にある大量のLinuxサーバ(管理対象ノード)を一元管理する管理ソフトウェアとして有名なものの1つに「Ganglia」があります。Gangliaはオープンソースソフトウェアで、バイナリとソースを入手することができます。2007年10月時点での最新バージョンは3.0.4です。

   Gangliaが管理できる主な項目は以下のとおりです。
  • CPU周波数、CPU個数、CPU負荷状況
  • メモリ容量、メモリ使用量
  • カーネルバージョン
  • OSの稼動時間
  • スワップ容量
  • ネットワークトラフィック

表2:Gangliaが管理できる主な項目

   これらの情報を時系列のグラフとしてWebブラウザで見ることも可能です。

GangliaによるLinuxサーバの一元管理
図4:GangliaによるLinuxサーバの一元管理
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   Ganglia管理サーバを構築するには、Gangliaサーバ上にHTTPサーバを構築しておく必要があります。一方、Gangliaの管理対象ノードにはHTTPサーバなどは不要で、「gmond」と呼ばれるデーモンを動作させるだけです。なおGangliaはRed Hat Enterprise Linux 5やSUSE Linux Enterprise Server 10で稼動させることが可能です。

※注2: Gangliaは標準でRed Hat Enterprise Linux 5、SUSE Linux Enterprise Server 10には含まれていません。Gangliaは利用者の自己責任で導入、運用する必要があります。Gangliaを稼動させたことによる不具合や損害が発生したとしても、サポートは受けられませんので、導入には十分ご注意下さい。

   以下では、Red Hat Enterprise Linux 5で稼動させるGanglia管理サーバ、管理対象ノードの設定手順を示します。


Gangliaサーバのインストール方法

   RRDToolsバイナリとGangliaのバイナリを以下URLから入手します。


   次に「rrdtool」と「perl-rrdtool RPM」をGanglia管理サーバとなるLinuxマシンにインストールします。

# rpm -vhi rrdtool-1.2.23-1.el5.rf.x86_64.rpm \
  perl-rrdtool-1.2.23-1.el5.rf.x86_64.rpm \
 rrdtool-devel-1.2.23-1.el5.rf.x86_64.rpm

   ganglia-gmetad RPMを管理サーバにインストールします。

# rpm -vhi ganglia-gmetad-3.0.4-3.el5.x86_64.rpm

   ganglia-web RPMを管理サーバにインストールします。

# cd
# rpm -vhi ganglia-web-3.0.4-3.el5.x86_64.rpm

   HTTPサーバを設定します。


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   DocumentRootが/var/www/html以外に設定されている場合は、「# ln -s /data/html /var/www/html」などのコマンドでリンクを作成してください。

   次に/etc/gmetad.confファイルを編集します。


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   data_sourceの「HP Blade Server」というのはクラスタ名です。25は管理ポーリング間隔で、クラスタ名とポーリング間隔、管理対象ノードのIPアドレスとポート番号を記述します。

   trusted_hostsには信頼できる管理対象ホストのIPアドレスを記述しておきますが、すべての管理対象ホストを信頼できる場合はall_trusted onを指定することも可能です。

   setuid_usernameについてはユーザ名gangliaを指定しておきます。Gangliaではここで指定したユーザ「ganglia」が必要ですので、ユーザが存在しない場合はuseraddコマンドで事前に作成しておく必要があります。これは管理サーバ及び管理対象サーバのどちらにも必要なユーザです。

   rrd_rootdirには、ganglia-gmetad RPMに含まれる「/var/lib/ganglia/rrds」ディレクトリを指定します。デフォルトでは「/var/lib/ganglia/rrds」になっているはずです。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


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第3回:オープンソースのGUI管理ツール駆使して楽々管理
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